星野リゾート、"旅のテンションを維持できる"都市観光ホテルを全国展開へ

星野リゾートが4月4日、春の定例プレス発表会を開催した。星野佳路代表は都市観光市場に今年から本格的に参入し、今月から同社が運営を開始した「旭川グランドホテル」や大阪・新今宮駅前に開業するホテルを皮切りに都市観光ホテルを全国に展開する考えを示した。

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　同社が都市観光市場への参入を検討し始めたのは2005年。都市観光を目的にした宿泊施設の利用においてビジネスホテルやシティホテルが6割超を占めていたことからマーケットの可能性を感じ、"星野リゾートらしい都市観光ホテル"の計画をスタートさせた。具体的には従来のビジネスホテルにはない「ホテルにいる時も観光のテンションを維持できる」ことを重要なポイントと捉え、旭川グランドホテルから展開を始める予定。「星のや」や「界」「リゾナーレ」とは異なる新たなブランドを打ち出す。施設の方向性を策定する「コンセプト委員会」で同ホテルを構成する宿泊、ブライダル、レストラン、宴会の4つの事業を見直し、今秋の発表会で具体的に明らかにする計画だ。星野代表はここで生まれた知見をその他の地域の都市観光ホテルにも活かし、「日本の都市観光ホテルを変えていきたい。国内そして世界からいらっしゃる方に対して、東京だけではなく日本の地方都市を楽しんでいただくための観光ホテルを作っていきたい」と話した。