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NMB48 山本彩、『総選挙』不出馬の理由を告白 「順位に関わらない形でグループを良くしたい」

2017年04月03日 22:13  リアルサウンド

リアルサウンド

山本彩

 NMB48のメンバーや、シンガーソングライターとしても活躍する山本彩が、4月3日に自身の初フォトエッセイとなる『すべての理由』の刊行記念お渡し会を行なった。


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 同著は自身のアイドル加入前から今までを“さらけ出した”内容となっている。山本は「アイドルは普段キラキラして、みなさんに明るい部分を見て楽しんでもらえると思うので、そうじゃない逆の部分ーー暗い部分を出すのは勇気のいることでしたし、それを言葉にしたり文にするのが得意ではなかったので頑張りました」と書籍を紹介。記者から「改めて、NMB48は自分にとってどういう存在?」と訊かれると、「最近は1人で仕事をさせていただいたときに、改めて帰って『こんなに居心地がいいんだ、助けられているんだ』ということに気付かされる“家庭”という感覚ですね。ライバルというよりは、それぞれの良さを見て、自分はどう出ればいいのかと考えるようになりました」と、グループに対する感覚が変化していることを明かした。


 また、エッセイを書く前と後での心境の変化について、山本は「自分という人間を改めて理解できた。立場的にも他のメンバーのことを考えることが多かったので、案外自分自身と向き合えてなかったんだと思います」とコメント。今まで自身に向き合っていなかった理由について「周りのことを気にかけることで自分を誤魔化したり逃げたりしていたのかもしれない。嬉しいや悔しいを口に出すことが大事なんだなと思いました」と振り返った。


 ここで話題は6月17日に沖縄・豊崎海浜公園 美らSUNビーチで開催される『第9回AKB48選抜総選挙』へ。今年は不出馬を表明した山本だが、その理由について「昨年『今年を最後に』と言っていたし、自分自身もその覚悟で臨んだからこそ、あの結果をいただけた。出ることも迷ったんですけど、中途半端は良くないなと」と語ると、記者は「てっぺんは取りたくないんですか?」と追撃。これに対し、山本は「総選挙でのてっぺんは考えなくなりましたね。それだけじゃないと思えるようになったし、違う舞台で輝けるようになりたいという考え方ができるようになりました。順位に関わらない形でグループを良くしたいという気持ちはある」と、広い視野を持つようになったことを明かした。


 そして、不出馬を表明したことで、ファンの間で「卒業」の憶測が巡っていることについては、「現時点でそのつもりはないです。私としてはグループでの活動を続けるための“もっと先”を見たときに辞退という選択が自分を成長させてくれると思ったので」とバッサリ。NMB48の若手メンバーには、「自分以外にも辞退する方もいらっしゃいますし、選抜の枠がガッと空くので、そこにはNMB48のメンバーが食い込んでほしいです」とエールを送った。


 最後に、山本は同著の読みどころについて「今まで語らなかった過去の部分。過去にこういう人を好きになったとか、この時のことが今に繋がっているとか。過去の話ですけど(笑)」と、過去の恋についての話も収録されていることを暴露。続けて「エッセイという形で書かせていただいたんですけど、自分の挑戦したいことに一歩踏み出せない方のヒントになるかもしれない。なので若い方にも読んでほしいです」と、アイドルファン以外も必読の書であることをアピールし、会見が終了した。(リアルサウンド編集部)