今季も日本のモータースポーツ・シーンでさまざまな活動を繰り広げると発表したアウディは、その血統を受け継ぐ高性能ライン『RS』に、A3セダンとして初設定となる400psのコンパクトサルーン『アウディRS3セダン』を追加投入。3月28日より受注を開始している。
先ごろマイナーチェンジを果たした新型アウディA3シリーズのなかでも、最強のパフォーマンスを持つ1台として登場したこのコンパクトセダンは、市販モデルに搭載される5気筒ユニットとしては世界でもっともパワフルな、新開発の2.5リッターTFSIエンジンを搭載。昨年後半にTCR規定マシンとしてアナウンスされた『RS3 LMS』のベースモデルともなっている。
アルミ合金製のクランクケースを採用することで、エンジン単体の重量を従来型の(鋳鉄製クランクケースを採用した)2.5TFSIと比べて26kgも削減し、さらにインテークマニフォールドと燃焼室の両方でガソリンを噴射する「デュアルインジェクション」や、排気バルブの開閉タイミングを可変コントロールする「アウディバルブリフト」を採用することで、480Nmの最大トルクを1700~5850rpmの幅広い回転域で供給する柔軟性も兼ね備え、出力性能だけでなく燃費効率も改善している。
そのエンジンをフロントに横置きし、こちらも新開発となる7速のSトロニックを組み合わせ、自慢の電子制御マルチプレートクラッチを用いたフルタイム4WDシステム『クワトロ』による絶大なトラクションと相まって、0-100km/h加速4.1秒という圧倒的なダッシュ力を誇る。
エクステリアは専用のシングルフレームグリルやバンパー、19インチホイール、拡げられたトレッドとフレア付きのフェンダー、大胆なディフューザーインサートなどにより、ひと目で“RSモデル”であると主張する迫力ある造形に。
インテリアも、ブラックのファインナッパレザーにダイヤモンドパターンの飾りステッチとRSロゴを配した専用のシートなどにより、独特のスポーティでエクスクルーシブな雰囲気が演出されている。
さらに、フルデジタル式インストルメントの「アウディバーチャルコックピット」に加えて、MMIナビゲーション、バング&オルフセンのサウンドシステムといったハイエンドのインフォテイメントシステムを標準装備。コネクティビティの面でも、Apple CarPlay とAndroid Autoを介して手持ちのスマートフォンをクルマにつなげるようにした「アウディスマートフォンインターフェイス」を標準化するなど、最上級グレードにふさわしい内容を備えている。
この最強版となる高性能グレードの価格は785万円で、デリバリーは7月上旬に開始される予定だ。
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