フォース・インディアF1チームのセルジオ・ペレスによると、シーズン開幕の時点でのウイリアムズは、中団のなかで「はるか上」にいるという。
オーストラリアGPでのフォース・インディアは速さを発揮できずにいたが、ペレスが7位、エステバン・オコンが10位に入り、両ドライバーがともにポイントを獲得している。オコンにとってはこれが、自身のF1キャリア初得点となった。
ペレスは順位ではウイリアムズのフェリペ・マッサのひとつ後ろだったが、マッサと異なり、リーダーから1周遅れのフィニッシュとなった。
2016年と比べると、フォース・インディアはトップとのパフォーマンス差が広がってしまった。
週末の各チームのベストタイムと全体の最速タイムとの比較をパーセンテージで表すと、フォース・インディアは、2016年最後の4戦の平均は101.552パーセントだったが、2017年開幕戦では103.449パーセントに拡大した。1.897パーセント拡大というのは全チーム中最大で、ザウバーやマクラーレンを上回るものだった。
ペレスは開幕戦の結果を、以下のように語る。
「ウイリアムズは今の時点で、はるか上にいると思う。トロロッソもハースも僕たちより速かった。だから戦略をもってコース上で彼らに勝ったことを、チームはとても満足している」
「僕たちはマシンのペースが値する以上の結果を出し、自分たちの予想を上回ったと思う。チームとしては完璧なレースウイークだった。それにはとても満足している」
フォース・インディアは新車『VJM10』の重量の重さに悩んでおり、マシンとドライバーを合わせた総重量を軽くするため、ペレスは過酷なダイエットに取り組むことになった。メルボルンではマシンのパフォーマンス不足をペレスとオコンが補うことができたが、チームは早急にマシンの改善をする必要があるとペレスは言う。
「メルボルンはドライバーが違いを生み出せるコースなんだ。路面がとてもバンピーな、幅の狭い難しいコースだ。だからマシンのペースに左右されやすい普通のコースでは、より苦戦することになるだろう」
「できるだけ早い時期にアップグレードを投入する必要がある。マシンにもっと、懸命に取り組んでいかなければならない。過去のフォース・インディアを振り返ってみると、開幕戦で絶好調だったことはあまりない」
「今回は、おそらく僕の4年にわたる在籍期間のなかでは最高の開幕戦なので、とても励みになる。まだ先は長いけれど、(オーストラリアでの)結果は現時点の僕たちを反映したものではないだろう」
チームは合同テスト中『VJM10』に多くの弱点を特定しており、開幕戦を終えたいまでも、そのうちのいくつかが残されたままだとペレスは言う。
「テスト以降にマシンを改善したけれど、まだ弱点は残っていると思う。マシンのバランスを完全に取ることができていないから、そこを解決する必要があると思うね」