宮藤官九郎が脚本を手掛けるNHK大河ドラマのタイトルと主演キャストが発表された。
2019年に放送される同作はオリンピックの歴史を題材にしたオリジナル脚本作品となり、タイトルは『いだてん~東京オリムピック噺~』。明治から昭和にかけて関東大震災や東京大空襲、高度経済成長などを経て変貌していく東京の52年間の移り変わりを、1952年のストックホルム、1936年のベルリン、1964年の東京の3つのオリンピックを軸に描く。
ダブル主演を務めるのは中村勘九郎と阿部サダヲ。中村はストックホルム大会に出場するも日射病で失神して「国辱」を味わった金栗四三役、阿部は1964年の東京オリンピックを実現させた田畑政治役を演じる。ナレーションを担当するのは落語家の古今亭志ん生。志ん生自身の人生もドラマ内に挿入されるという。なおNHK大河ドラマが近現代史を扱うのは33年ぶり。またNHK大河ドラマ初の4K制作の作品となる。
宮藤は同作にかける意気込みについて「実際まだそれほど意気込んでなくて、でも、そろそろ意気込め!ということなのかな、と思ったりしながら、ようやく執筆を開始したところです」と明かし、「2020年にオリンピックを体験する皆さんにとっても、リアリティのある大河ドラマになるんじゃないか、と自分を鼓舞し、完走に向けて、そろそろ意気込もうと思います」と語っている。