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ザウバーF1、ポイント獲得は「現実的」。スペインGPで大型空力アップデートを予定

2017年04月03日 16:11  AUTOSPORT web

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オーストラリアGPを12位で終えたジョビナッツィ
ザウバーF1のチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは、オーストラリアGPではポイントを逃したものの、シーズン中の得点は現実的だと主張する。

 メルボルンではマーカス・エリクソンが予選Q2でトップから3.2秒遅れの15位、決勝でもアントニオ・ジョビナッツィが2周遅れの12位となり、ザウバーの開幕戦は振るわなかった。

 今シーズンのザウバーは1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを搭載しており、混乱が予想されるであろう開幕戦はポイント獲得の大きなチャンスに恵まれると予想していた。しかし、カルテンボーンはチャンスは1回きりではないと考えている。

「ポイント獲得はまだ可能だと思っています。エンジンのことはわかっているし、どんな状況にあるかも理解しています。私たちは、自分たちの強みであるシャシーに集中していかなければなりません」

「今回のロスを埋め合わせるため、どんなことにもベストを尽くしていきます。いくつかのレースでは(チャンスは)少なくなるでしょうが、それはわかっていたことです。好機に恵まれるレースも、今後必ずあるでしょう」

 昨シーズンのザウバーは、最終戦のひとつ前にあたるブラジルGPまでポイントを獲得することができなかった。例年、ヨーロッパラウンドの初戦として行われる5月のスペインGPで、チームは大型の空力アップデートを予定している。

「風洞実験の結果次第で、常に小さな新パーツが投入されていきます」と、カルテンボーンが語っている。

ザウバーの使用しているスペックのフェラーリ製パワーユニットは凍結されているため、アップデートは不可能だが、少々のドライバビリティ向上は期待できるとカルテンボーンは考えている。さらにスピードが得られ、オーストラリアGP1周目でエリクソンとケビン・マグヌッセンとの間に発生したような事故を避けることができれば、チームは中団グループの争いに残れると、彼女は状況を楽観視している。

「前方にいた数チームとの差は確実に縮まっていますが、さらに縮めていくための取り組みをしなければなりません。私たちには速さがあることがわかりました。あのような事故を避けつつ、予選も改善していく必要があります」