『片山正通的百科全書 Life is hard... Let's go shopping.』展が、4月8日から東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーで開催される。
1966年に岡山で生まれたインテリアデザイナーの片山正通(ワンダーウォール)。これまでにINTERSECT BY LEXUSや、ピーエール・エルメ・パリ 青山、ユニクロ グローバル旗艦店など数々のプロジェクトを手掛けてきた。また昨年にはドイツの出版社Die Gestalten Verlagから作品集『Wonderwall Case Studies』を刊行した。
片山のデザイナー歴25年の節目に開催される同展。書籍やCD、動物の剥製、骨董、多肉植物、ジャン・プルーヴェやシャルロット・ペリアンの家具、ライアン・ガンダー、サイモン・フジワラ、村上隆らの作品といった片山の多彩なコレクションを紹介する。展示構成は片山自らが担当。美術館という場にいかにディスプレイするかを通して、片山のクリエイションの本質を探る。
なお同展のタイトルは、ドゥニ・ディドロやジャン・ル・ロン・ダランベールら百科全書派が中心となって20年以上かけて編纂された18世紀の百科事典『百科全書』から採られているという。
■片山正通のコメント
「節操がない」とはこの事である。
出逢った物や事に翻弄され、たじろぎ、影響され、そして嫉妬する。
その劣等感に辛うじて勝利する為、僕は散財を続けてきたのだ。
PUNK ROCKを聴いてしまった少年時代、僕の価値基準はたった一つになった。
「既成概念に蹴りを入れる物が好き」そんな暴力的な理由で集まってきた物、モノ、もの。
カテゴリーについての意味なんて知ったこっちゃない。
マハトマ・ガンディーは言う
「明日死ぬつもりで生きなさい。永遠に生きるつもりで学びなさい。」
そう、蹴りを入れた後が大変なんだよ・・・
片山正通的百科全書は現在もこんがらがったまんまなのだ。
“Life is hard... Let's go shopping.”