トップへ

全日本F3第2戦:アレックス・パロウが混戦を制し初勝利。F3-Nは霜野が優勝

2017年04月02日 13:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

岡山国際サーキットでの全日本F3第2戦で優勝を飾ったアレックス・パロウ。参戦2戦目での勝利となった。
全日本F3選手権は4月2日、岡山国際サーキットで第2戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ(THREEBOND)が1周目の混戦を制し、全日本F3参戦2戦目にして初勝利を飾った。

 この週末は3レースが開催される全日本F3の開幕ラウンド。10時35分からスタートした第2戦は、前日の予選でのセカンドベストタイムがグリッドとなるが、第1戦とトップ4は同じ顔ぶれとなっていた。

 迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのパロウ、そして2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)がわずかに遅れる一方、第1戦同様に3番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)がダッシュを決め、アウトからパロウをかわす。

 一方、1周目のアトウッドでは4番手スタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がパロウをかわし、さらにヘアピンでは高星に並びかけていく。しかし、2台の競り合いの間を縫ってパロウが逆襲。1周目はパロウ、高星、そしてパイパーコーナーで坪井をかわした大津弘樹(TODA FIGHTEX)というオーダーとなった。

 トップに立ったパロウはジワジワと高星とのギャップを開いていくが、その後方では大津を先頭にした3番手争いが白熱。いったんは宮田に先行されていた坪井が大津にプレッシャーをかけていく。

 この争いはファイナルラップまで続くが、ヘアピンからリボルバー~パイパーと大津の背後にピタリとつけた坪井は、ダブルヘアピンで大津に勝負をしかける。しかし、その攻防でスペースがなくなってしまった坪井はダートにタイヤを落としコースオフを強いられてしまった。

 これでパロウがトップでチェッカーを受け、高星、大津という表彰台の顔ぶれになったが、その後大津にはペナルティが課されてしまい、結果に40秒加算。大津の初表彰台は幻となってしまい、宮田が3位となった。昨年までGP3で戦っていたパロウにとっては、全日本F3参戦2戦目で嬉しい勝利を飾っている。

 F3-Nは、前日の第1戦でスタートで出遅れた霜野誠友(CMS AVANTECH F306)がこの日はスタートを決め、逃げ切り優勝。F3-Nデビュー2戦目での勝利となった。2位はアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)と植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が競り合っていたが、17周目に2台がヒット。植田はストップを喫し、ヤンが2位、ピットスタートから追い上げた長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSuger)が3位となった。しかし、レース後ヤンにはタイムペナルティが課され、4位に降格。久保田克昭(Planex スマカメ・F308)が3位となっている。