F1オーストラリアGPのフリー走行でクラッシュを喫したルノーのジョリオン・パーマーは、事故による永続的なダメージがないことを確認するため、中国GP前にチームがマシンをチェックすることを望んでいる。
メルボルンでの金曜フリー走行2回目、パーマーは最終コーナー出口でマシン後部からタイヤバリアに激しくクラッシュしている。決勝ではブレーキがスムーズに機能しなくなるという問題を抱えてリタイアした彼は、上海でのプラクティスを有利にスタートできるようにすることが、最優先事項だと語った。
「金曜日のクラッシュは明らかに大きなものだったので、マシンはたくさんのパーツを交換した。マシンをよく点検し、すべてが正しく動作しているか確認しなければならない。チームがそうしてくれると信じている」
「彼らは経験豊富で仕事内容をよく理解しているので、僕としては何の心配もない。マシンをチェックし、中国で良いスタートを切れるような状態にしておく必要がある」
開幕戦でのパーマーは困難な状況にあり、FP2でのクラッシュもその一部だった。FP1ではギアボックス関連のトラブルを抱え、予選Q1でも燃料系の問題に見舞われ、ウルトラソフトで一度のアタックしかできなかったのだ。
このときのアタックは今季加入したニコ・ヒュルケンベルグより3.3秒遅く、セッション中最下位のタイムだった。ただし、土曜日の夜に行った詳しい分析により、いくつかの問題が原因として明らかになったとパーマーは語っている。
「大きな問題にはなっていないものの、いくつかのエアロパーツには改良の必要がある。さらに(ダウンフォースも)いくらか失っていたことがわかった。それと予選時には、マシンに燃料を多く積んでいた。予選での適切な量は5kgだけど、また別の問題があって、たくさん積んでいたんだ。このことがマシンのフィーリングをさらに悪くしていた」
ランス・ストロールがグリッド・ペナルティーを受けたことと、ダニエル・リカルドがピットから遅れてスタートすることになったため、ブレーキの問題に至る前のパーマーは18位から14位にまで上昇していた。
「状況はかなり良くなっていた。スタートは良かったし、多分ソフトを履いていた僕はウルトラソフトのライバルと比べて苦戦してはいたが、好調だったと思う」
「結果は残念だった。レース距離を走って、どの程度の位置につけられるかを見たかったし、もっと走行距離も稼ぎたかった。決勝での(コース上を連続して走った)あの周回が、レース週末と4日間のテストのなかでの自己ベストだったんだ」