展覧会『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』が、7月5日から東京・六本木の国立新美術館と森美術館で開催される。
東南アジアの現代美術を一挙に紹介する同展。ASEAN(東南アジア諸国連合)の設立50周年を記念した企画となり、各国での現地調査に基づいて、1980年代以降のアートの発展を紹介する。ASEANの加盟国は、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの10か国で、現在の総人口はEUを超える6億人超となっている。
展示は国立新美術館と森美術館の2館にまたがる9セクションで構成され、国立新美術館では「うつろう世界」「情熱と革命」「アーカイブ」「さまざまなアイデンティティー」「日々の生活」の5つのテーマ、森美術館では「発展とその影」「アートとは何か?なぜやるのか?」「瞑想としてのメディア」「歴史との対話」の4つのテーマに沿って美術作品を展示する。なおタイトルの「サンシャワー」は東南アジア地域で多く見られる天気雨を表す単語で、同地域が経てきた紆余曲折の歴史を示唆する意図が込められているという。
なお同展は東京展終了後の11月3日から、福岡・福岡アジア美術館で開催される。