WEC世界耐久選手権/ル・マン24時間耐久レースに参戦するアストンマーチン・レーシング(AMR)が、6月のル・マン24時間にダニエル・セラとリッチー・スタナウェイを起用する見込みだ。
新たにチームに加入し、WECデビューを飾るセラは1980年代に活躍したF1ドライバー、チコ・セラの息子。
彼はダレン・ターナーとジョニー・アダムとともに97号車アストンマーチン・バンテージGTEをドライブするとされる。
一方AMRのレギュラー、スタナウェイは現WEC GTチャンピオンのニッキー・シームとマルコ・ソレンセンと組み、95号車でル・マン24時間に参戦する。
また、ふたりはGTEプロクラスからWEC第1戦シルバーストン、第2戦スパにも参戦。ル・マンへ備えることとなりそうだ。
33歳のセラは昨年初め、タイヤサプライヤーであるダンロップのテストドライバーとして、AMRの開発プログラムに従事している。
「昨年、テストで彼らと仕事をしたが、今回はステップアップし、競争が激しいWECで戦うチャンスを手にできて、本当に素晴らしい」とセラ。
「このチャンスをくれたチームに感謝の気持ちを伝えたいし、ダレンやジョニーと仕事をするのが待ちきれない」
セラにとっては今回のWECが、自身初のスポーツカーレースフル参戦となる。
セラは2007年シーズンにストックカー・ブラジルに活動の場を移し、それ以降、多くのGTシリーズへ定期的に参戦している。
AMRのチーム代表ポール・ハワースは「ふたりとも、我々がすべてのAMRドライバーに求めているスピードと一貫性を持ち合わせている」と語った。
「我々とリッチーは長年に渡ってレースを戦ってきた。ダニエルについても、チームのプロジェクトを通じてよく知っている」
AMRは今季、アストンマーチンからの財政支援を受け、2017年のWECプログラムを強化。また、LM-GTEアマクラスでは、ペドロ・ラミー、マティアス・ラウダ、ポール・ダラ-ラナが操るマシンを供給する。