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STCC:北欧にもキア・シード参戦決定。LMSレーシングも5台体制に拡大

2017年03月31日 15:01  AUTOSPORT web

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STCCにも参戦することが決まった『キア・シードGT TCR』
今季からTCR規定の選手権に生まれ変わる新生STCC、スカンジナビアン・ツーリングカー選手権に、新型TCRマシンの『キア・シードGT TCR』の参戦が決定。すでに参戦を決めているセアト、アウディ、フォルクスワーゲン、そしてホンダに並ぶ5番目のマニュファクチャラーとなり、ルーキーのニクラス・オスカーソンがステアリングを握ることが発表された。

 このSTCC向けキア・シードは、昨年までのTTA規定シリーズにも参戦してきたブロバリアン・デザインがサポートする形で、チームAテクニックとして1台体制でのエントリーとなる。

「我々は独自のソリューションを選択したいと考えていた。シーズン開幕を楽しみにしているし、とてもエキサイティングなものになるだろう」と語るのは、ドライバーのオスカーソン。

 弱冠18歳のオスカーソンは今季がSTCCデビューとなり、昨年はサポートクラスのルノー・クリオカップで勝利を挙げている。

 チームオーナーで、ニクラスの実父でもあるパー・オスカーソンは「もっとも簡単な選択肢は、多くの競合チームと同じ機材を選択することだった。でも、そうしないのが我々の流儀だ」と自信をみせる。

「シリーズをかき回すような役目を演じられたら本当に最高だし、他チームとは異なるマシンを選択したことが、我々のような限られたリソースのチームにとってメリットになると信じている。それだけ独占的なサポートを得られるわけだからね」

「ニクラスのカート時代にも同じ選択をし、つねに最強のフレームとは別の選択肢で戦い抜いてきたんだ」

■2017年のSTCCは21台のエントリー集める

 そのほか、他陣営も続々と体制を発表。レストープ・レーシングは2017年シーズンの開幕を前にフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのカラーリングを公開し、今週末に開催されるシルバーストン24時間のTCRクラスにテスト参戦するとアナウンスした。

「我々にとって、それは今季に向けて最善のスタートになる。サーキットで多くの走行距離を稼ぎ、このマシンのことをもっと学びたいと考えている」と、チームオーナーのフレデリック・レストープ。

 STCCの本シリーズには、エクスペリオン・レーシングとのジョイントでアルビン・ワルネロを起用するほか、2台目のゴルフGTIをTCRドイツ参戦経験を持つデニス・ストランドバーグに託すことが決まっている。

 また、フィンランドを拠点とするLMSレーシングはチームのプログラムを5台体制に拡大。2台のアウディRS3 LMSと、3台のセアト・レオンTCRを投入。チームオーナーのアンティ・ブリはアウディの1台をドライブする計画だが、TCRドイツへも並行参戦する計画で、少なくとも2戦を欠場し、代役を立てる予定だ。

「残念ながら、8月のファルケンバーグと9月の最終戦マントープ・パークはTCRドイツのスケジュールと重なるため、チームは私抜きでスウェーデンに向かうことになるだろう」

 また、2台目のアウディには元WRCチャンピオンで母国の英雄でもあるユハ・カンクネンの息子、ニコ・カンクネンがステアリングを握ることとなっているが、彼自身もTCRドイツのプログラムを優先すべく、STCCは2戦の欠場を予定している。

 基本的にスウェーデンを中心に展開されるSTCCにおいて、今季の第2戦のみフィンランドのアラスタロで開催。そのためフィンランドからは、さらにP1モータースポーツともう1チームのエントリーが計画されている。

 STCCのオーガナイザーであるSTCC ABのマネージング・ディレクターを務めるヨナス・リンデンは「アラスタロで第2戦を開催するという我々の決定が、フィンランドからの興味を拡大することに成功した」と語っている。

 これで今季のSTCCは5月6日の開幕戦クヌットストープを前に、TBA申請も合わせて21台のエントリーを集めた。