ディグランドは3月31日、マレーシアで急速にシェアを広げている配馬サービス「UMAR」を、よこはま馬車道で試験運用すると発表した。
UMARは「マレーシア国内ではリリース1年でタクシー台数の約8%を占めるまでに急成長」しているというアプリ。近年導入され始めているレンタサイクルは乗り捨てが難しく、旅行者の自由な移動ができないと指摘し、UMARのメリットを次のように説明している。
「UMARの馬は群馬県に新しく設置された施設で約1年間の訓練を受けており、どこで降りたとしても自らの帰省本能で元の地点に戻ることができます」
「GPSと連動した特許取得中の独自のシステムで、手綱の操作をオート設定にすることが可能です。交通量の少ないルートの手綱を自動で引くことができ、乗馬初心者でも安心して乗りこなすことができます」
「アプリなの?まだエイプリルフールじゃないよね!?」
また、馬だと糞が出ることが懸念されるが、糞を集めて事務所に持っていくと表彰される制度もあるという。すでにUMARがスタートしている国では、街中で糞の取り合いが起きることもあるそうだ。
タクシー配車サービス「Uber」の馬バージョン、といった感じだが、ネットでは発表を目にした人から
「『え、マジなの?』と『ん、エイプリルフール??』を3往復はすると大注目な絶妙なプロダクト」
「アプリなの?まだエイプリルフールじゃないよね!?」
と困惑の声が上がっている。
発表されたプレスリリースの下記には「4月1日はエイプリルフールです」とある。どうやら一足早い嘘だったようだ。一方で
「これは結局エイプリルフールのネタっぽいけど、日付指定間違ったんだろか、4月1日じゃ埋もれるから、わざと3月31日を狙ったんだろか…。そんなことしだしたら、みんな混乱するぞ」
と、発表日がずれている理由に気を揉む人も見かけた。
プレスリリースを出したディグランドの担当者(いきもの係)に問い合わせると、31日に発表した理由を「ご想像にお任せします」と笑う。
「馬と会える動物園」「馬と触れ合う乗馬スポット」などの地図を提供済み
「弊社は、個人が自由にマップを作成し、共有できるサービスを提供しています。例えば、ラーメン好きの人が『都内ラーメン屋マップ』を作って公開し、他の利用者と共有して楽しんでもらおうというサービスです。かねてから自然と人とが繋がる社会を実現させたいという思いがあったため、こうした企画でのエイプリルフールとしました」
と、今回の意図を説明する。エイプリルフールとして発表した配馬アプリは提供していないが、現在、同社スタッフが作成した、「馬と会える動物園67選」「馬と触れ合う乗馬スポット277選」といった全国マップが公開中だという。横浜馬車道でのスタンプラリーも実施中とのことで、馬好きにはたまらない。
「ただ嘘をつくだけではもったいないです。アプリと合わせてみなさんに楽しんでいただけたら」
と、自社のサービスをアピールしていた。