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「3Kのイメージを変えたい」ケイタマルヤマが宮坂建設工業のワークウエアを制作

2017年03月30日 20:14  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

発表会の様子 Image by: FASHIONSNAP
「ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)」のデザイナー丸山敬太が、北海道・帯広に本社を構える宮坂建設工業のワークウエアを手掛け、3月30日に発表会が行われた。新ワークウエアは4月1日から適用される。

ケイタマルヤマ×宮坂建設工業の画像を拡大

 宮坂建設は大正11年創業、95年の歴史を持つ建設業者。宮坂寿文代表取締役社長が伊勢丹新宿店に行った時にスタッフの接客態度に感銘を受け、3年前から全社員を対象に三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズによる人材強化研修を実施している。今回は三越伊勢丹からの紹介で丸山に新ユニフォームのデザインを依頼した。「3K(キツイ・キタナイ・キケン)という建設業のイメージを根本から変えたい」(宮坂)という考えで、新ワークウエアの導入をはじめとする企業イメージの刷新によりリクルートや社員のモチベーションの向上等を狙う。
 デザインを担当した丸山は、自身のブランドのほか、DREAMS COME TRUEや浜崎あゆみをはじめとするアーティストの衣装制作、JAL(日本航空)の制服を手掛けるなど幅広く活動。「世間の方からすると、エレガントなレディースウエアや、ポップなコスチュームを作っているデザイナーという認識があると思うので、初めは『えっ』と驚きました(笑)」とオファーを受けた時の心境を明かし、「依頼されたことに基本的に応えていくのがデザイナーの仕事だと思っている。自分の間口を広げる面白そうな仕事だとワクワクした気持ちで受けとめた」と続けた。実際に何度も現場を訪れ、社員と話を重ねて内勤・外勤のウエアを制作。一目で社員だと分かる視認性を意識し、コーポレートカラーのグリーンやイエローをポイントに取り入れた。また、タウンウエアに近いイメージで、役所に出向いたり電車に乗ることができる品格や、企業理念にある「信頼」という言葉を表現しつつ、撥水性や耐久性、防水性といった機能性を備えた作業服に仕上げた。内勤のウエアは「きちっと見えることが必要」とし、しわになりにくいスカートや、スタイルが良く見えるように切り替えの位置やラインにこだわった。現在は防寒服の制作に向けて取り組んでいるという。