スーパー耐久シリーズを運営するスーパー耐久機構(S.T.O)は3月30日、TCRインターナショナル・シリーズをプロモートするワールド・スポーティング・コンサルティングとパートナーシップを締結したと発表した。
今週末の4月1日に開幕を迎える2017年のスーパー耐久では、昨今世界中で人気のTCR車両を使った『ST-Rクラス』が新設。アウディRS3 LMSやホンダ・シビックTCRがしのぎを削る。
このTCRは、WTCC世界ツーリングカー選手権のプロモーターだったマルチェロ・ロッティが2015年に立ち上げたツーリングカーシリーズで、その頂点に立つのがTCRインターナショナルだ。
今回、そのTCRインターナショナルのプロモーターとスーパー耐久がパートナーシップを結んだことで、基本的なレギュレーションは両シリーズで統一。またST-Rクラスの名称も世界的には『TCR Endurance SuperTaikyu Class』に、国内では第2戦から『ST-TCRクラス』に変更される。
TCRの生みの親で、シリーズ代表のロッティは「我々の目標であったスーパー耐久でのTCRクラス設立を実現することができた。アジアにおけるTCRシリーズはこれにより中国、タイに続き三ヵ国となり、重要な自動車メーカーが存在し大事なマーケットである日本とパートナーシップを築けたことは心強い」と意気込む。
「TCR車両はすでに耐久レースにおいて素晴らしパフォーマンスと耐久性を実証しており、スーパー耐久においても日本のレースファンを魅了するだろう」
またS.T.Oの桑山晴美事務局長は「今、多くの方々にご参戦いただいているスーパー耐久シリーズを、さらにアジアを代表する耐久レースに成長をさせていくなかで、このような関係を結べることは我々にとっても大変喜ばしいこと。さらに良い関係を作り上げ、世界を舞台に盛り上げていきたい」と抱負を語った。
近年、日本のみならずアジアからも注目が高まるなど、耐久レースとしてのポジションを確固たるものにしているスーパー耐久。このTCRインターナショナルとのパートナーシップ締結で、世界進出に向けて弾みがつくことは間違いないだろう。