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豪州SC:F1併催戦はDJRペンスキーが3連勝、レース4もフォードが勝利

2017年03月30日 17:21  AUTOSPORT web

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F1開幕戦アルバート・パークで開催されたVASCのノン・チャンピオンシップ戦
2017年のF1開幕戦が開催されたオーストラリアのアルバート・パークで、地元で人気を誇るツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのノン・チャンピオンシップ戦が併催され、今季から名門DJRペンスキーに移籍した若手有望株スコット・マクローリンがチームに待望の今季初勝利を献上。続くレース2、レース3ではチームメイトのファビアン・クルサードが連勝し、DJRチーム・ペンスキーが3連勝を挙げた。

 現地木曜の3月23日に行われた予選ではクルサードが圧巻の走りを見せ、4つのセッションすべてでトップタイムをマーク。最終セッションとなるQF4でも、レッドブル・レーシング・オーストラリアのジェイミー・ウィンカップをわずか200分の1秒差で下しポールポジションを獲得。

 金曜のレース1、レース2、そして土曜レース3、日曜レース4のすべてで、最高の位置からスタートすることとなった。

 一方、クルサードの僚友であるマクローリンは予選2番手、2番手、3番手を記録したものの、レース4に向けてのアタックではトラックリミットを越えたとしてタイム抹消。最後尾からのスタートとなった。

 迎えたレース1。先頭クルサードは1コーナーに向けダッシュを決めたが、出口で痛恨のワイドラン。ウィンカップのレッドブル・ホールデン・コモドアと、マクローリンに先行を許す展開に。

 さらに同一周で、マクローリンはウィンカップをオーバーテイクすることに成功し首位に浮上。クルサードもプロドライブ・レーシング・オーストラリアのチャズ・モスタートとのバトルを制し2番手を奪還すると、早々にチームメイトを追ってのワン・ツー体制を築いた。

 3番手モスタート、4番手ウィンカップの順位で続いたレースは終盤にアクシデントが発生。チームBJRのニック・パーキャットと、CSレーシングのリー・ホールズワースが1コーナーでマシンを大破させる大クラッシュを演じ、セーフティカーが導入される。

 この2台の回収に時間を要し、隊列はそのままの順位でチェッカーをくぐりレース終了。これによりDJRチーム・ペンスキーはVASC参戦で初となるワン・ツー・フィニッシュを達成。選手権リーダーのRBRホールデン、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)はニッサン・モータースポーツのマイケル・カルーソに続く6位でレースを終えた。

■最終レース4は終盤に波乱

 続くレース2は、クルサードがポールから差を広げレースをマネジメントして雪辱の勝利。マクローリンが2位に入り、DJRはワン・ツーでの2連勝を達成。ニッサン・アルティマのカルーソが3位表彰台に上がった。

 しかしレース3では、DJRのワン・ツーを阻止すべくウィンカップが奮闘。スタートの1コーナーで接触しながらマクローリンを強引にかわすと、そのまま2位でフィニッシュ。この週末で初めて、ペンスキー勢の躍進に一矢報いる形となった。

 そして迎えた日曜最終のレース4は、ポールスタートのクルサードにパンクのアクシデント。これでトップに立ったレッドブルのウィンカップが週末初勝利を挙げるかと思われたが、彼のホールデンにもまさかの不運が襲いかかり、パンクのため緊急ピットへ。

 ウインカップの背後で機会を伺っていたプロドライブ・レーシング、モスタートのフォード・ファルコンがそのままリードを継承してフィニッシュ。2位のSVGと3位ティム・スレードに10秒の大差を付ける余裕の勝利となった。

 その背後には、ニッサン・モータースポーツのアルティマが2台続き、トッド・ケリーとカルーソが4位、5位にダブル入賞。シリーズ争いに向けてホールデン、フォードに対抗する戦闘力を見せた。

 次戦、第3戦は4月9日に開催されるタスマニア・スーパースプリントで行われ、チャンピオンシップ再開となる。