男女二人きりの旅行というと、どうしても"ただならぬ関係"だと思ってしまうが、その認識はもう古いようだ。3月23日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)が取り上げた記事によると、若い世代ほど異性の友達との旅行に抵抗がないらしい。
記事の元ネタになったのは、DeNAトラベルの「卒業旅行」に関する調査。「異性の友達と二人で旅行に行った場合、相手を異性として意識しますか?」というアンケートに「意識しない」と答えたのは若者ほど多いという結果が出た。(文:みゆくらけん)
「おまえとなんか有り得ねー」扱いされたらそれはそれで落ち込みそう
60代以降で「全く意識しない」と答えたのは0%であるのに対し、40・50代では14.7%、20・30代では19.0%、学生では20.8%と年代が下がるにつれ増加している。「異性との旅行への抵抗感」も若い世代(特に女性)ほど抵抗がないということがわかった。
ある男女問題研究家は「旅行やルームシェアがOKな女性は男友達への対応が雑という特徴がある。ちょっと気がある男もこの対応にそのうち冷めるため、色恋沙汰なしの男女旅行が成立する」と解説しているという。
この記事を受け、「男性と二人きりで旅行に行って何もなく終わったら落ち込む」と反発したのはコメンテーターの中瀬ゆかり。旅行に行くのは互いが意識し合っているのが前提で、
「パンツとかブラとかオニューの持っていってるのに指一本触れられなかったら、それはかなりショック」
と昭和女の素直な心情を吐露した。筆者もこれに同意見。男女の友情は「アル」派だが、だからといって「おまえとなんか有り得ねー」扱いされたらそれはそれで落ち込みそう。
「隣で大いびきかいて寝たそいつを見て、なぜかわたしがムッとした」
「男友達の家に(二人きりで)泊まりますか?」というガールズちゃんねるのトピックへのコメントにも、実際に泊まったことがあるという女性はこう書き込んでいる。
「普通に泊まって何事もなく朝ごはん食べて、じゃっまた、という展開に何処か釈然としなかった経験ならある」
「雪で電車止まって、じゃあうち来る?みたいなノリだったよ。カーペットも引いてなかったから二人でベッド入ったけど、隣で大いびきかいて寝たそいつを見て、なぜかわたしがムッとした」
ホラ、やっぱり機嫌悪くなるパターン。これって結局「私がアンタをただの友達と見るのは許すけど、アンタが私をそう見るのは許さない」みたいなことではないんかい。あァ、メンドクサイ女という生き物……。
しかし、今回の調査で「全く意識しない」「抵抗ない」と答えた女性はそれとは違い、本気で「何もなくていい。いや、『何もない』しか有り得ない」と考えているのだろうか。そして男性側も無理をしているのではなく、同じように心から「ただ旅行を楽しむことだけ」を考えているのだろうか。もしそうだとしたら、もはや若者がわからない。35歳女性の筆者からすれば、旅行どころかディズニーランドに異性の友達と二人で行く意味すらわからない。