まもなく4月。入社式を間近に控え、新社会人としての生活に期待と不安が入り混じった気持ちでいる人もいるだろう。
2ちゃんねるには3月26日、「4月からの会社員生活に震えてるやつ」というスレッドが立った。スレ主は、車の設計関係の会社への就職が決まっているという人物で、
「今引っ越ししてるんだけど、なんか一生出られない刑務所に連行される気分」
と、現在の心境を綴っている。
「正社員は月額定額で使い放題」という皮肉も
スレッドには、「俺や・・・4月3日から・・・働きたくないです(切実)」など、社会人になることに抵抗を感じる人の投稿が見られる。だがスレ主は「大卒の奴らには負けたくない」と書いているように、仕事をする意気込みを示している。
しかし、学校推薦で受けた面接で好印象を持たれたことがプレッシャーになっているようで、「期待裏切る気しかしないw めっちゃ無能だから」とも書いている。
こうした背景からか、励ましの言葉をもらうためにスレッドを立てたのかもしれないが、先輩社会人たちからは「いや、地獄だぞ」「刑務所みたいにずっと同じ場所で同じことしてればいい所ならどれだけ良かったか」などの暗い言葉が並んでいる。
「これから40年、会社と家の往復やで ワイは今20年目の折り返し地点にいるで」
「60歳になるまで安息日は無いのだよずっと 休日も連休中も見えない首輪に繋がっているのだよ」
学生時代が終わった後は、定年までずっと働き続ける生活を嘆く人が多かった。年金の支給開始年齢は65歳からなので、22歳で就職したとすると43年間も働くことになる。
「正社員は月額定額で使い放題」という皮肉もあるように、「社会人になる=仕事に縛られる人生」という考えを想像する人が多いことを裏付けている。ブラック企業など劣悪な労働環境で苦しむ人に関するニュースを日々浴びていれば、社会人になることをネガティブに捉えるのも無理はない。
「大学は執行猶予期間みたいなもの。それが忘れられんやつが潰れてく」
実際に入社後1ヶ月で退職した人もいる。その理由を「クッソ暗い雰囲気の中先輩みんな死んだ目しとるの見せられたらあかんわ」と綴っているが、陰鬱とした雰囲気の中で仕事をする毎日を送れば気が滅入るのは当然だ。
「一年目はガチできつい 同期いないと尚更 」「1年目はめっちゃキツい 」など、新人時代は辛いという意見も見られる。特に新人のうちは先輩社員から店の予約などを命じられることもあり、
「新人の何が辛いって先輩の偉そうな話とか飲み会での挨拶回りとかクソだるいイベントを仕事と並行してこなさなきゃならんことやな」
という不満も挙がっている。
新入社員が初めに直面する会社のイベントに歓迎会があるが、毎年ネットでは余興として「カラオケで歌わされる」「出し物をやらされる」などの不快感を示す投稿が見られる。ただですら慣れない新生活に戸惑う中で、飲み会での余興を強要されれば新人としてはたまったものではない。
社会に出て潰れてしまう人については、
「大学ってな、いわば執行猶予期間みたいなもんや。何年かすると別の世界のことのように思える。それが忘れられんやつが潰れてくのよ」
と、社会人になったら社会に染まれと言わんばかりの意見を挙げる人もいた。