『ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~』が4月22日にフジテレビ系で放送される。
同番組は、小池真理子、北山猛邦、今邑彩による短編ミステリー3作品を映像化するオムニバスドラマ。3作品の共通点は物語のエンディングに「どんでん返し」があることだという。監督はいずれも犬童一心が手掛け、各作品の主演を大泉洋、土屋太鳳、向井理が務める。
小池原作の『妻の女友達』は市役所勤務の平凡な男・広中肇を主人公にした作品。妻・志津子が大学の同期で女流作家の友人・多田美雪に頼まれて彼女の身の回りの世話をするようになったことをきっかけに、妻を不憫に思う肇が美雪への憎しみを募らせる、というあらすじだ。肇役を大泉、志津子役を戸田菜穂、美雪役を高岡早紀が演じる。
北山の短編小説をもとにした『恋煩い』は、アクセサリーショップの販売員で妊娠したことを恋人の植田駿に打ち明けられずにいる蔵元亜希、彼女の恋人・駿、2人の高校の同級生・茅野透子を巡る物語。3人が集まった廃校間近の母校で、4年前に起きた事件の真相が明らかになるというストーリーだ。亜希役を土屋が演じるほか、駿役に井之脇海、透子役に岸井ゆきのがキャスティングされている。
今邑の小説を映像化する『情けは人の…』は、かつて不倫相手だった亡き母と自分を捨てた実の父・塚原に復讐するため、バーテンダーの北川健史が塚原の一人息子の誘拐を企てるというあらすじ。主人公の健史役を向井、健史に誘拐を持ちかける赤堀役を小澤征悦が演じる。
大泉は撮影を振り返り「自分が今までやってこなかった役柄や、シーンを演じられることに喜びを感じました。肇の気持ちをすんなり理解するのは難しかったですが、演じていてとても楽しかったです」とコメント。
また土屋は役作りについて「『未来に何が起きたとしても、この3人のキラキラした思い出は変わらない。そのことだけは意識してほしい』という監督の言葉を胸に演じました」と明かしているほか、かつてバーテンダーとして働いた経験がある向井は「とても懐かしかったです。実生活でも長くやっていましたので、やりづらいなどはなく、もっとやっていたかったぐらいです」とコメントしている。