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新海誠、羽生善治、東出昌大ら『3月のライオン』にコメント プロ棋士たちの新画像も

2017年03月29日 12:14  リアルサウンド

リアルサウンド

『3月のライオン』(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

 大友啓史監督最新作『3月のライオン』より、対局に挑むプロ棋士たちの新画像が一挙公開された。


参考:『3月のライオン』は川本三姉妹に注目! 倉科カナ、清原果耶、新津ちせ……それぞれの魅力


 本作は、2007年より『ヤングアニマル』(白泉社)にて連載されている、羽海野チカによる同名コミックを実写化したヒューマンドラマ。中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零が、新たな決意のもと、最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む模様を描く。


 現在公開中の【前編】では、幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られた零だが、ある事情から家を出るしかなく、東京の下町にひとりで暮らしている様から始まる。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していくのだった。様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いへと、零は飛び込んでいく。


 このたび公開された新画像は、将棋の対局シーン。故郷・山形の期待を一身に背負い、念願のタイトルに努力と鍛錬で挑むA級棋士・島田開 八段(佐々木蔵之介)や、入院中の妻を気に掛けながら、眼力と存在感で周囲を威圧し重厚な将棋を指すA級棋士・後藤正宗 九段(伊藤英明)、“将棋の神の子”として他を寄せ付けない強さを誇るが、実は秘密を抱えている史上初の7タイトル制覇を成し遂げた天才棋士・宗谷冬司 名人(加瀬亮)、難病を抱えながら将棋への情熱は誰にも負けない二海堂晴信 四段(染谷将太)、将棋も性格も軽さが売りの三角龍雪 六段(中村倫也)、ストレートで攻撃的な松本一砂 五段(尾上寛之)、4年連続で新人王に君臨するスキンヘッドのプロ棋士・山崎順慶(奥野瑛太)ら、静かなる決闘に挑むプロ棋士たちの真剣な眼差しと美しい佇まいが収められている。


 なお、本作を観た著名人からコメントが寄せられた。


■著名人コメント
・新海誠(映画『君の名は。』監督)
どこまでも孤独で、とても優しくて、なのに勝ち続ける力を希求してしまう桐山零。
見続けずにはいられないような彼の姿が神木くんにぴったりと重なります。
初めて原作を読んだ時から、そして神木くんの零くんを観てからはなおさらに、彼に憧れています。


・平野美宇(卓球・最年少全日本チャンピオン)
どんなに辛い状況にあっても、どんな困難が待ち受けていたとしても、自分で道を切り開き、それを乗り越えていく主人公の姿に心打たれました。
同じように勝負の世界に身を置くものとして、私も彼のよう強くありたい、そんな風に感じさせてくれる映画でした。


・羽生善治 三冠(棋士)
桐山零君の将棋と人生に賭けるひたむきさが 切なく伝わる作品で後編も楽しみにしています。


・佐藤天彦 名人(棋士)
棋士それぞれが悩みや葛藤を抱え、もがきながら戦っている。
それが画面から伝わってきました。
リアリティのある重厚なドラマです。


・浜口京子(女子レスリング選手)
零の成長を見ていたら、私も元気になりました。
将棋シーンの鮮烈さと緊張感、家族の愛情を楽しみました。


・アニマル浜口(アニマル浜口レスリング道場主宰)
零の人生が、何か僕の人生と相通じるものがあって感動!
愛を知ると人は強くなる。
人生の玉手箱のような映画だ!


・江口洋介(俳優)
桐山零が、取り巻く人々に揉まれ関わりながら再生して行く様は、駒を進めて行く将棋そのもの。
苦悩の先に、勝ち筋という春が見えてくるような映画だ。


・東出昌大(俳優)
みんなが映画の中に生きている姿を見られて、心底嬉しかった。
観終わった今、春の陽光を浴びて心の芯から暖かく、清々しい気持ちです。


・海野つなみ(漫画家『逃げるは恥だが役に立つ』)
将棋を知らなくても面白い、将棋を知っている人はもっと面白い!
まるで殺陣のような緊迫した対局シーンとゆるっと笑える日常。
原作より少しリアルな手触りと息遣い。
あらゆる年代の人が楽しめる映画だと思います!


・末次由紀(漫画家『ちはやふる』)
原作をとことん愛して作られた映画です。
実写で見たかったことの全てが入った映像から、初めて踏み込むラストまで、人間の芯の部分に優しく激しく触れてくるーー。
美しくて美味しくて眩しい作品です。


・新房昭之(アニメ『3月のライオン』監督)
建物のたたずまい、将棋の駒、そこに生きる人々の感情が押し寄せる濃密な映像に圧倒された。


(リアルサウンド編集部)