「ランガム・プレイス」の広報担当者は「エスカレーターは『オーチス・エレベータ・カンパニー(Otis Elevator Company)』によるもの。23日に点検作業が行われたばかりで異常なしと言われた」と発表し、モールには非がないことを強調していたが、逆走を食い止める機能を持つ制動装置が作動していたのなら、なぜそのような事態が起きてしまったのか。そこに異常があったと考えるのが自然であり、また香港政府機関「機電工程署(The Electrical and Mechanical Services Department)」はエスカレーターの駆動チェーンが摩耗していた可能性をも指摘している。
こうしたことから“点検作業は合格”としていたオーチス社の2名の作業員が、各種部品の取り扱いや点検作業に不備があった疑いで逮捕されたもよう。いまだ調査が続いているが、業務上過失傷害の罪に問われる可能性があることを『南華早報(South China Morning Post)』などが報じた。