去年大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』では俳優の神木隆之介さんが声優を務めるなど、近年芸能人を声優に起用した映画が多く見られるが、ガールズちゃんねるでは3月28日、「芸能人の声優挑戦に、心底ゲンナリしてる人!」というトピックが立った。
トピ主は「洋画+日本語吹き替え」の組み合わせが好きだが、芸能人が声優を務めているのを聞くと、下手すぎて毎回ゲンナリするという。ジブリ映画のように、声優的な巧さよりも不安定さが必要だと信念を持っての起用の場合なら「諦めがつく」というが、
「キャスト1人だけ素人芸能人で、周りはプロ声優だと、違和感半端なくて、1人だけ浮いてて、見てられないです」
と不満を述べた。
「名探偵コナンは本当にひどい」「なぜ吹き替えで関西弁にするのか」
これに対して「なんか下手だなぁ、て思ったら大体タレントの吹替え」と同意の声が多くあがった。
「タイタニックの妻夫木聡と竹内結子は酷かったな・・・」
「ズートピアのAmi」
「山Pは声がダメだから歌も声優も無理だと思う」
特に、近年毎回のように芸能人がゲスト出演する映画版の『名探偵コナン』については非難ごうごうだ。
「コナンの榮倉奈々ちゃんは、本当に酷かった!あまりにも下手な場合は、ちょい役に変えるか、本業の声優さんに変えてほしい!」
「コナンの映画でサッカー選手(編注:三浦知良選手、遠藤保仁選手など5人が出演)のは見てて自分でも恥ずかしかった」
4月公開の最新作でもお笑い芸人の宮川大輔と女優の吉岡里帆さんが出演するが、もはや別の意味で期待されている。
また「芸能人の顔が浮かんでしまって集中できない」という人も少なくはなかった。
「浜田のシュレックもそうだけど、なまり設定が無いキャラに関西弁をあてるのは止めて欲しい」
「(『ミニオンズ』で)なんで関西弁丸出しの鶴瓶にしたのかキャスト決めた人に聞きたい」
「小学生の時 TVで『フットルース』という映画が放映されたんだけど、その時 主役の吹き替えがマッチ(近藤真彦さん)だった。もう全然ストーリーが頭に入ってこなくて最悪だった」
テレビ等によく出演する芸能人だからこそ、声優を務めると「顔が浮かんでくる」という弊害が起きてしまうようだ。
「かといって声優の萌声も聞いてて恥ずかしくなる」
批判的な意見が多い背景には、ただでさえ少ない「声の仕事」を本業である声優から、下手な芸能人が横取りした挙句、作品のクオリティを下げられているように感じられるという部分もあるだろう。
「ドラえもんの映画が、『某アイドル、声優初挑戦!」』みたいな感じでヒロイン役になったことがあって、映画の内容良かったのに声で白けて最悪だった」
昨年発表された、秋元康さんプロデュースの声優の「二次元アイドルグループ」について、
「AKBの畑荒らしいい加減にして欲しいわ。アイドルって畑ですら目障りなのにバラエティや声優の畑まで荒らして。いい加減にしろ」
という声も上がっていた。
その一方で「舞台俳優とかやっぱり演技派って言われる人はうまい 」という声も上がっている。『アナと雪の女王』に出演した松たか子さんや神田沙也加さん、ピエール瀧さん、『トイストーリー』の唐沢寿明さんなどの演技を絶賛する人も多く、「芸能人だからダメ」というわけでもないようだ。また、「かといって声優の萌声?みたいなのも聞いてて恥ずかしくなる」という声もあった。