今季からTCR規定を採用するSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に、ホンダ・スウェーデンが"チーム・ホンダ・レーシング"としてイタリア・JASモータースポーツ製のシビック・タイプRを投入。ドライバーにはシリーズ参戦歴16年目のベテラン、マティアス・アンダーソンを起用すると発表した。
「これは本当にエキサイティングなプロジェクトだ。僕らの目標は常に表彰台を争う位置でシリーズを戦うこと」と語るのは、STCCの盟主と呼ぶべき存在のアンダーソン。
この43歳のドライバーは過去15シーズン、200戦以上の出走歴を持つ大ベテランで、2013年からダチア・ディーラーチームに加入しTTA規定でのマシン開発を牽引。
しかし、STCCがTCR規定への移行を決断したのに伴い、同規定マシンを持たないダチアが撤退。移籍先が決まらない状態が続いていた。
昨年最終戦クヌットストープで勝利を記録し、TTA規定下最後、かつチャンピオンシップ最新のウィナーでもあるアンダーソンは、2017年シーズンからホンダ・スウェーデンとスカンジナビアのTCR商業権を保有するグレゴール・ペーターソン率いるスポーツ・プロモーションとのジョイントで、ホンダ・シビック・タイプRのTCRモデルをドライブする。
「ホンダ・シビックはレーストラックでも、ロードカーでも良いクルマであることを知っている。パワフルで刺激的なマシンだし、毎週末に優勝が見える位置で走ることができるはずだ」と抱負を語るアンダーソン。
また、ホンダ・スウェーデンのカントリー・マネージャーを務めるステファン・マルグレンも「マティアス・アンダーソンの名は、この国のレース界を代表する最も有名なドライバーのひとりだ」と、歓迎のコメント。
「彼はほとんど伝説のような存在で、我々ホンダ陣営のドライバーとしてそのドライビングを見られることにとても満足している。タイプRと彼の闘争心は完璧なマッチを見せると確信しているよ」
アンダーソンがドライブするホンダ・シビックは、スポーツ・プロモーションが保有する3台のマシンのうちのひとつで、昨年はTCRインターナショナルにもエントリーしていたもの。
今季のSTCCにもその全車がエントリーする予定となっており、2台目のシートにはレント・ア・レック・レーシングのマーカス・アネルビが座る予定となっているが、3台目に関しては5月6日開幕のクヌットストープ戦までにはアナウンスされる見込みだ。