夫婦生活は、相手をどのくらい許容するかが常に問題になる。とくにお金の使い道については、価値観が合わないとお互いに不満が溜まってしまうものだ。発言小町に3月17日、「共働き 妻の飲み代で揉めてます」という、ある男性からの投稿があった。
30代の夫婦共働きで、世帯年収は1060万円ほど。内訳は夫630万円、妻430万円で、2歳の子どもの保育料6万3000円を含んだ月30万円程度で生活しているという。節約上手の妻なのだが、夫である投稿者は「妻が毎月3万円も飲み代に使う」ことに不満があるという。(文:okei)
妻「質を落とさず節約して、その分飲みに回してるだけ」
投稿者によると、妻は買い物・料理上手で「月2万円で品数も多い美味しい料理を作ってくれる」という。化粧品は月1000円、洋服はリサイクルショップの掘り出し物で300円、会社昼は手弁当という節約ぶりだ。「しかし」と投稿者は不満を漏らす。
「月3万円位飲み代だけで使っており、忘年会シーズンは4万近いこともあります」
対する妻の言い分は、こうだ。
「食材も農家のとれたて野菜を激安で、お肉も有名なブランド肉激安販売店で買っている。質を落とさず節約して、その分飲みに回してるだけ」
「文句があるなら節約をやめる。(中略)そうしたら飲みに行かなくても、同じ額だけ使うことになる」
投稿者が好きに使う額は月1万5000円だというが、金額差に不満はなく、妻が外で飲み歩くこと自体も問題なしと断言した上で、こう問いかけている。
「でも節約した分飲まなければ、もっといいわけです。飲み代3万は世帯年収にしては贅沢な気がしますが、どう思いますか?」
この問いかけには、妻の節約ぶりを称賛し、「奥さんが可哀想」という夫への批判が続々と寄せられた。
「仕事をしながら家族3人で食費2万円に抑えているのは立派です。何の理由もなくできる努力ではないです。それだけ飲み会が奥様にとって原動力になっているはずです」
「なんでもかんでも節約して、お金のために生きて働いてるわけじゃないけど!って言いたい。なんだか、ほんと、心がケチ」
毎月の飲み代が3万円は安くはないが、そこまでして頑張る妻の工夫や努力はすごい、世帯収入的にも無理はないはずなのだから、それくらい認めてあげなさいよと諭す人が多い。
「家計を削って、自分のお小遣いを増やしている」という指摘
しかし中には、「奥さんは間違っています」と真っ向から妻のやり方を否定する声もある。「激安のものは確実に品質は落ちます」いう指摘や、こんな批判だ。
「ある程度の栄養や安全を考えたら2万じゃ収まりません。何かが犠牲になっているはずです」「奥様が今やっているのは、『家計を削って、自分のお小遣いを増やしている』という状態なんです」
他にも、「それが格安で買えるなら、使う金額を変えずに食事全体をグレードアップしなければなりません」という忠告がある。奥さんが聞いたら耳が痛い言葉だろう。
しかし、書き込みにも何度も指摘があったように、「飲みがダメなら節約しない」という妻の論理が固まっている以上、「節約上手で飲み代のかからない妻」にはなり得ないのである。
中には、そこまでして飲みたいかと呆れる声もチラホラ見られ、不倫を疑う声まであったが、どんなに批判されようとも、人には譲れないものがある。結局はそこまでして飲みたいものを、夫とはいえ取り上げることはできないだろう。
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