2016年シーズンはチームメイトだったニコ・ロズベルグに破れ、“傷を負った”ルイス・ハミルトン。しかしF1のチーム代表から評論家に転身したエディー・ジョーダンは、今季の彼はライバルたちに“圧勝する”だろうと考えている。
ジョーダンは自身の名を冠したチームでF1に15シーズン参戦し、4勝を挙げた過去を持つ。ハミルトンは自身の慢心によって昨シーズンのタイトルを逃したが、同じ過ちを繰り返すことはないだろうと彼は予測している。オーストラリアGPを皮切りに2017年もF1を放映するチャンネル4の番組プロモーションイベントにおいて、次のように話した。
「ハミルトンは昨年大きなショックを受けた。夏季休暇に入るときの彼は無敵に見えた。まるで必要なことをすべてやっておくようにと命令せんばかりだったが、大事なことから目を離してしまった」
「ロズベルグについては、彼をラッキーだったと言う人もいれば、言わない人もいるだろう。とにかく彼は有利な点をフルに活かしてタイトルを勝ち取った」
「(ハミルトンは)4度のチャンピオンになるべきだと気づいたが、そうはならなかった。だから彼が同じ間違いを犯すことは、二度とないだろう」
「もしロズベルグが今季(もう1台のマシンで)参戦していたとしても、ハミルトンが勝つと思う。彼は昨シーズンの出来事に、それだけ傷ついたのだ」
「彼が全員に圧勝するのを見たとしても驚くべきではない。ほとんどの人がそうなることを期待しているだろう」
ロズベルグがタイトル獲得直後の2016年末に衝撃の引退を決めたため、メルセデスは後任としてウイリアムズからバルテリ・ボッタスを引き抜いた。ジョーダンはシーズンを通して、ボッタスがハミルトンに徹底的に打ち負かされると予想している。
「ボッタスは強さを見せるだろうが、本当に(ハミルトンに)対抗できるだろうか? たとえオーストラリアの開幕戦でボッタスが勝ったとしても、彼が20戦に渡って上回ることができると思うか? 私はそうは思わない」
「ボッタスがどれだけ優秀なドライバーであろうとも、彼はチームやマシンについて学ばなければならない。ほとんどのことがハミルトン側のやり方で行われるからだ。ハミルトンは残り4レースを残したところでタイトル獲得を確実にするように思える」