世の中には様々な事に対してマウンティングしてくる人がいる。趣味もその例外ではない。
はてな匿名ダイアリーには3月22日、「30にもなってゲームとかやめたら?」という投稿があった。投稿者はゲーム制作に携わる人物だ。友人たちと居酒屋で酒を飲んでいるとき、1人の友人からこのようなことを言われた。
「30にもなってゲームとかやめたら?」
投稿者は仕事柄、大手が作るゲームのチェックも兼ねて趣味としているのだが、友人は気に入らない。「40になってもやるつもり?」「もっと大人っぽい趣味見つけたら?」などと言ってくる始末だ。投稿者には他にスノボなどの趣味もあるが、友人はどうしてもゲームが気に入らず、やめた方がいい理由を、
「子供っぽいから」
と切り捨てた。
「ゲームが子供っぽくて スノボがそうじゃないって感覚が すごく子どもっぽい」
ゲーム業界にいる投稿者としては、友人の言葉に腹立つのは当然だ。友人に対して反論したくなったが、他の友人もいたため半ば強引にその話題を止めるにとどめた。だが友人は自分に彼女がいないことを棚にあげて、「ゲームをするのが子供っぽい」「だから結婚できない」などと発言はエスカレートした。投稿者は、
「ゲームは子供向けに作るものもあるけど子供だけのものって訳じゃないだろうに」
と諦め気味に結んでいる。
はてなブックマークでは、「なんでそんなのと付き合ってるんだ」「30にもなって他人の趣味を尊重できない人と友達やめたら?」など投稿者を擁護するコメントが相次いだ。友人がここまでゲームを毛嫌いする理由はわからない。
「子供っぽいだとか大人だとか、そんな価値観、子供っぽい」
「いるな、そういうの。ただゲームに限らず自分の知らない話は全否定な人だな」
考えは人それぞれだが、自分の価値観を他人に押し付けるのは考えものだ。友人にとってスノボが大人っぽい趣味という主張も、友人の決めつけにすぎないわけだ。これに対しては、
「ゲームが子供っぽくて スノボがそうじゃない って線引きする感覚が すごく子どもっぽい」
という突っ込みが入っていたが、もっともだろう。
「年齢にあった趣味、収入、家庭。平均的な人生歩むの大変そう」
一部では、「35だけど友達に『最近、どんなゲームやってる?』とか言われると、相手がバカに見えてしまう」など、投稿者の友人の考えに同意する人がいたが、こうした人は圧倒的に少数だ。
多かったのが、そもそも「趣味に子供っぽいとは何か」という意見だ。
「大人っぽい趣味ってなんだ?ゲートボールか! 」
「『大人っぽい趣味』ってのが曲者で、意外と難しい。たとえばどういうのを想定しているんだろう?」
今回の「子供っぽい」「大人っぽい」をはじめ、年齢や立場にふさわしい振る舞いを求める圧力はある。こうした状況に対して、「年齢にあった趣味、年齢にあった収入、年齢にあった家庭。平均的な人生歩むの大変そう」と書く人もいた。
趣味を持つとき、「これは子供っぽいか?」など考えていては窮屈だ。余計なことは考えず、好きなものは好きで十分だろう。