2017年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、自分とチームにとって苦しい週末になることは覚悟しているが、モチベーションは極めて高いと語った。
8日間のプレシーズンテストの間にマクラーレン・ホンダにはトラブルが多発、走行距離では10チーム中最下位、タイムでも22人中ストフェル・バンドーンが17位、アロンソが18位という結果だった。
F1テクニカルレギュレーションが大きく変わったことへの期待は大きいものの、満足にロングランができないまま開幕戦を迎えるとあって、アロンソはまずは信頼性の問題を解決するところから始めたいと慎重な姿勢を示した。
「新しいシーズンのスタートを迎える時にはいつも、いろいろな感情が沸き起こってくる。またレースができることにわくわくするし、今年は新しい規則のフォーミュラで戦うから未知の要素も感じる」とアロンソ。
「この冬のテストではこれまで以上に各チームがたくさんのもののテストに取り組んでいたから、全体の序列はまだ分からない。今週末の過程でそれぞれの実力が見えてくるだろう。それがいつ分かるのか興味深い」
「2017年に向けてモチベーションがものすごく高い。このスポーツに新しい変化が加えられたことで、どのようなレースが見られるのか、実際に確認するのが楽しみだ。身体的な負荷が増え、マシンを走らせるのが前ほど楽ではなくなっている。ドライバーにとっては、それこそが新レギュレーションに求めていたことだから、実際にコース上でいいバトルが見られることを心から願っている」
「テスト期間の2週間は苦労したので、メルボルンの週末が困難なものになることは覚悟している。今、自分たちが持っているものを最大限に活用して最善を尽くす。チーム内では皆、協力し合って懸命に作業にあたってきた。それでも開幕戦まで時間が足りず、大きな変更を施すための選択肢があまり多くなかった」
「まず最初に信頼性の問題に取り組まなければならない。パフォーマンスについて仮説を立てたり、予想したりできるのはその後だ。できる限りこの週末をエンジョイしたいと思っている」