仕事をしていると、無理難題を押し付けてくるなど扱いにくい顧客がいることがある。そうした場合、社内で顧客への愚痴をこぼしたくなるのも人情だろう。しかし、あまりにも明け透けすぎると問題だ。
はてな匿名ダイアリーに3月21日、「部下が駄目なクライアントの悪口ばっかり言う」という投稿が寄せられた。投稿者は上司の立場にある人物。顧客との間にどのようないざこざがあったかは不明だが、部下は相当苛立っており、顧客の悪口を言うのだという。投稿者は、
「確かにお前及び我々が正しくて、クライアントが無能なのが100%悪いんだけども、事ある毎にそのことを口に出して、非難したり笑いものにしたりするのやめよーや」
と心境を吐露。こうした部下の言動を上司としてどう扱うべきかを悩み、相談した。
「ボスとして注意しやめさせるべきか?現場の他の人がどう思っているかは未確認だが、少なくとも俺は不快」
「そのうち態度にでちゃうから早めの対応が望ましい」
はてなブックマークでは、社内で顧客の悪口を言うのは避けるべき、という意見が相次いで見られた。愚痴を言う本人はスッキリするかもしれないが、ことあるごとに聞かされる方としては気分が滅入ってしまう。そうした嫌な雰囲気が社内に漂い始めれば、やがて働く人の士気を下げることにもなりかねない。
「初めはガス抜きのためでも、愚痴や嘲笑として繰り返し言い続けているとじきに染み付いて何処かでヘマをしでかす」
また、はじめは社内での愚痴でも、常態化するといつかクライアントへの態度に出るのでは、という懸念を書く人もいる。
「そういうのはクライアントに対してもにじみ出るからやめさせないといかん」
「そのうち態度にでちゃうから早めの対応が望ましいだろうね」
もし悪口を社内メールでやりとりしてれば、そうしたメールを「うっかりクライアントに送ってしまうのでは」という声も挙がっていた。
「上司が駄目クライアントの言いなりになってるのが気に食わない」
一方で、上司である投稿者に対する批判的な意見もある。部下はクライアントに対して文句を言っているようで、実は上司や会社を批判しているというのだ。
「それは遠回しにクライアントをコントロールできないボスを批判してるんだよ」
「そいつは『改善してくれ』って言ってるんだよ。上司が駄目クライアントの言いなりになってるのが気に食わないの」
助けを求めているのに上司が何もしてくれなければ、部下は嫌気が差してしまうのは無理もない。ストレスがたまる状況であることも理解できる。「そのうちその部下は辞めちゃうよ」と、部下を心配する声も挙がっている。
別の意見として、「上司がダメな部下の悪口をネットで言ってる」「SNSに撒き散らすよりはマシ」など、何も対処しないくせに、部下への不満を匿名ダイアリーに書いている投稿者をたしなめる書き込みもあった。
ちなみに、投稿者はその後追記で「クライアントは普通に無能なだけ。こちらが何かアクションして改善されることはない」と書いていた。だからといって上司として何もしないでいいわけではない。何らかのフォローはしてほしいところだ。