ドゥカティ・チームのホルヘ・ロレンソは、2017年シーズン序盤はチームメイトのアンドレア・ドビジオーゾにリードされるかもしれないと認めている。
ドゥカティは、2007年のケーシー・ストーナー以来となるワールドチャンピオン獲得に挑むため、ヤマハのロレンソを獲得した。
ロレンソは昨年11月バレンシアで行われたドゥカティとの初テストで、滞りなくドゥカティのマシンへの切り替えをこなしたが、2017年に入ってからのオフシーズンテストでは厳しい結果となった。
ヤマハのYZR-M1と大きく異なるデスモセディチGPに慣れる過程で、ロレンソはセパンでは10番手、フィリップアイランドで8番手につけ、カタールではドビジオーゾからコンマ118秒差の4番手だった。
ロサイル・インターナショナル・サーキットはロレンソとドゥカティにとって相性のいいサーキットだが、ドビジオーゾには2013年に移籍して以来チームで得てきた経験があるため、最初のうちは彼より下の順位になる可能性があるとロレンソは語った。
「ドビは多分僕より速いだろうね。オフシーズンテストでそうだったみたいにね」とロレンソ。
「僕は最善を尽くすつもりだし彼もそうするだろう」
「僕が3度の世界チャンピオンであることとドゥカティが僕を雇うために注いだ大きな労力をもってしても、最終的にはそういうことになるのが妥当だろうね」
「このバイクに関するドビの経験は価値がある。実際のところかなりの価値だ」
ドビジオーゾは昨年10月の第17戦マレーシアGPでドゥカティでの初優勝を飾った。ドビジオーゾは2016年には5度の表彰台を獲得、ドゥカティでの4年間で12度表彰台に上り、ストーナー時代以降の不調から復活しつつあるドゥカティとともに戦ってきた。
ロレンソは2016年の開幕戦カタールGPでドビジオーゾを抑えて優勝したが「この(ドゥカティの)バイクは理解するのは少し難しいようだ」とロレンソは付け加えた。
「ストーナーは別として、ドゥカティに乗ったライダーは全員苦戦してきた」
「彼らのうち何人かはニッキー・ヘイデンみたいに状況を克服する方法を見つけた」
「マルコ・メランドリやバレンティーノ・ロッシなんかの他のライダーはそうすることができなかった」