FIAは2018年のフォーミュラEにパワートレインを供給できるマニュファクチャラーとして、新たにBMWの参加を承認した。
BMWは1月にFIAへ提出されたリストに名を連ねていたマニュファクチャラーのひとつ。今回、計画が正式に承認された形だ。
そのほか、DSやアプト、マヒンドラ、ルノー、ジャガー・ランドローバー、NEXTEV、ペンスキー・オートスポート、ベンチュリーもマニュファクチャラーとして承認を受けている。
これら9つのマニュファクチャラーたちは、2021年のフォーミュラE第7シーズンまでの参戦が認められた。
BMWは2016年からアンドレッティ・フォーミュラEチームをサポートしてきたほか、昨年9月にはワークス体制での参戦について評価を行っているとしていた。
BWMモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトは、「開幕初年度からフォーミュラEは急速に成長した。今はハイレベルなカテゴリーとして認知されている」と述べている。
「我々の計画では、第5シーズンからフルワークス体制でシーズンに挑む。もちろん、やるべきことは山積みだが、まずは第1歩を踏み出したというわけだ」
「今後もフォーミュラEが急速な成長を遂げるようであれば、我々も万全の形を整えて、第5シーズンに臨まなければならない」
BMWが参戦を予定している第5シーズンでは、新たなシャシーとバッテリーが使用され、レース中の車両乗り換えが不要になる見込み。
■参戦権有するメルセデスはHWA名義で参戦との報道
FIAのジャン・トッド代表は、「第5シーズンのパワートレインには、レースパフォーマンスを維持しながら、現在より2倍の距離を走りきるスペックが求められる」と語っている。
「これはモータースポーツが市販車に活用できる技術開発を、どれだけ促進しているかを示すいい例だ」
「特に電気自動車という分野には、持続可能なクルマ社会を実現するという、重要な役割も担っている」
なお、リストに名を連ねた9つのマニュファクチャラーのうち、アプトは現在もアウディの支援を受けており、第5シーズンも実質的なアウディワークスとして参戦すると考えられる。
今回のリストには2018年フォーミュラEへの参戦権を獲得しているメルセデスAMGが記載されていないが、2018年シーズンを調査に充て、2019/2020年の第6シーズンでの参入を目論んでいるとの報道がされている。
また、第5シーズンでは2チームの新規参戦が認められる予定で、ここでメルセデスと関係の深いHWAが名乗りを上げるとの見方もある。
第5シーズンに参入するマニュファクチャラーが増えたことについて、フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「2012年にシリーズを立ち上げた際、第5シーズンまでには少なくとも3メーカーが参入すると予想していた」とコメント。
「今回、9つのマニュファクチャラーが承認されたことは、我々にとってもハイライトになるニュースだし、我々の予想を大きく上回る」
「これはフォーミュラEが自動車業界において、理想的、かつ魅力的なポジションにいることの証だよ」