メルセデス・モータースポーツのボスであるトト・ウォルフは、メルセデスがエンジンに関してルールを曲げているとレッドブルが思っているのなら、彼らは幽霊でも見たに違いないと語った。
フェラーリは冬にレッドブルとメルセデスが導入している一種のトリックサスペンションシステムの合法性に関してFIAに問い合わせを行ったが、同様にレッドブルも、エンジンオイルを燃料として燃焼させているチームがいないか、調査を求める書簡をFIAに提出した。
メルセデスがこの方法を採ることで予選でのパフォーマンスを向上させていたのではないかという疑惑が背景にあるための行動であり、これに対し、FIAはルールを明確化する回答を行った。
ウォルフはメルセデスが不正を行っているのではというほのめかしを一笑に付し、メルセデスが予選で圧倒的優位にあるのは単にエンジンマッピングによるものであると述べている。
イタリアのスポーツ紙Gazzetta dello Sportのインタビューで、なぜレッドブルは問題の明確化を求めたと思うかと聞かれてウォルフは次のように答えた。「彼らは幽霊でも見たのではないか」
「我々はもう何年も、予選でさらに馬力を使えるようにマッピングを行っている」
「何も今に始まったことではない。オーストラリアでは抗議が起こるかもしれないが、メルセデスは心配していない」
ウォルフはメルセデスが4年連続の世界選手権ダブルタイトルを勝ち獲る戦いに挑めると信じている。
テストが始まるまでは、多くの人々がレッドブルがメルセデスの最大の脅威になると予想していたものの、実際に走行がスタートすると、フェラーリがより強力な相手として浮上してきたことについて、ウォルフはそれほど驚かなかったという。
「彼らは適切なリソースと優秀なエンジニア、それにエネルギッシュで意欲的なリーダーを兼ね備えた強固なチームだ」とウォルフ。
「フェラーリに競争力があると予期するのは理にかなっている。テストでは一番速いマシンだったし、たくさんの距離を走行した」
「日曜日のオーストラリアでフェラーリが表彰台の上にいるのが見えるようだ。彼らと勝利を賭けて戦いたい」