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LEXUS TEAM SARD スーパーGT岡山テストレポート

2017年03月21日 19:21  AUTOSPORT web

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スーパーGT岡山公式テストの初日午後最速となったDENSO KOBELCO SARD LC500
岡山GTA公式テスト(3/18-19)
岡山国際サーキット(1周3.703km)
入場者数:18日(土)6,750名、19日(日)9,333名 合計16,083名

 3月18日(土)~19日(日)開幕前に初めて参加車両が一堂に会する岡山GTA公式テストが、岡山国際サーキットにてファン感謝デーとして行われ、新型車両となったDENSO KOBELCO SARD LC500が今季新カラーリングをまとって登場。ま新しいレーシングスーツを着用したヘイキ・コバライネンと平手晃平がお披露目を行った。

 初日に1分18秒274の2番手タイム。2日目は1分18秒590の5番手タイムをマークし、2日間を通じての総合では2番手タイムをマークして、すべてのセッションでトップ5入りし、参加車両中最多となる約260周をトラブルなく無事に走り込み、開幕戦に向けた貴重なデータを得たDENSO KOBELCO SARD LC500F。

 4月8日(土)~9日(日)SUPER GT開幕戦へ向けて準備万端に整えた。

■3月18日(土):晴れのち曇り
 開幕を3週間後に控え、今シーズンを占う重要な公式テストの初日。各陣営が新型車両を導入してそのパワーバランスが注目の的となった。

 気温8度/路面温度13度のなか、9時50分からセッション1が始まった。まずはGT参戦3年目のシーズンを迎えるヘイキがコースイン。路面温度が低くなかなかタイヤが温まらないなかで、数種類のドライタイヤを確かめた。

 最初のセッションからトップタイム含む上位タイムを連発する好調さ。あっという間に周回を積み重ねた。43周目から平手がステアリングを握り、同じくタイヤのユーズドでの感触を確かめた。トータル69周を走行して、ベストはヘイキがマークした1分18秒274とコースレコードに肉薄するタイムとなった。

 午後のセッション2はどんよりとした曇り空に。気温11度/路面温度14度でヘイキからコースイン。ユーズドと新品ドライタイヤを織り交ぜながらテストプログラムを進めていった。

 このいくつかのタイヤテスト中でもトップタイム含む上位タイムをマーク。好調さをアピールしていった。44周目から平手がステアリングを握ってロングランプログラムに入り、順調にテストプラグラムをこなし、混走セッションでは1分18秒306のトップタイムとなった。

 続く10分間の単独走行では7周を走行するもコンディションからタイムアップならず。セッション2はトータル69周の走行となり、初日、DENSO KOBELCO SARD LC500は1分18秒274の2番手タイムをマークする順調な出だしの公式テスト初日となった。

■3月19日(日):晴れ
 GTA公式テスト2日目は朝から肌寒い曇り空。午前中のセッション3が気温6度/路面温度8度のなか、9時から開始。セッション始まりはセーフティーカー訓練が実施され、平手がステアリングを握りGTAオペレーションに従い走行し、レースリーダー役を務めた。

 10周目から本格的なテスト走行が開始され、平手を中心に新品やユーズドタイヤを織り交ぜながらテストを開始。新品タイヤでアタック中に赤旗中断の不運があったがテストプログラムを予定通りこなしていった。

 日が高くなると路気温が気温13度/路面温度20度まで上昇。34周目からヘイキがドライブしてタイヤテストを進めていったが、セッション後半でも赤旗中断が続出して満足のいくテストプログラムとはならなかった。セッション3はトータル51周の走行でベスト1分18秒649の5番手タイムとなった。

 午後のセッション4は、開幕戦頃の陽気に近くなる気温16度/路面温度25度に。セッション始めにスタート練習が行われ、岡山県警察本部の白バイが先導するパレードラップから開始。本番さながらのスタートで昨年もてぎ戦を思い起こさせるポールポジションからヘイキがホールショットを決めて独走態勢を演じた。

 そのままロングランテストを行い、いいデータを得ると、ふたたびユーズドや新品タイヤを織り交ぜながらテストを実施。35周目にはベストとなる1分18秒590の2番手タイムをマークした。その後再びユーズドタイヤを確認。

 59周目から平手が同じユーズドで確認走行を行い、ドライバー交代も含めたピットワークトレーニングを組み込みながらチェッカーまで走行した。午後はトータル74周も走行。2日間のベストタイムはヘイキが初日午前中トップタイムとなった1分18秒306で総合2番手のタイムに。

 全セッションでトップ5に入り、参加車両中最多となる約260周をトラブルなく無事に走り込み、開幕戦に向けた貴重なデータを得たDENSO KOBELCO SARD LC500F。4月8日(土)~9日(日)SUPER GT開幕戦へ向けて準備万端に整えた。

■ヘイキ・コバライネン
「たくさんの車両と一緒に走った最初のテストでも良いテストとなった。ここまでのオフシーズンテストはいい流れできている。新しいクルマはしっかりしていてバランスも良く、パフォーマンスが高いね」

「今回は多くの周回を重ねていろいろなタイヤも試せた。開幕までやるべきことはまだ残っているけど順調そのもの。本当に開幕戦が待ち遠しくて、とても楽しみだね」

「今回のテストでも多くのファンが声援を送ってくれて開幕前のモチベーションが昨年以上に高まった。次の富士公式テストでまた会いましょう!」

■平手晃平
「今回で新型車両では3回目のテスト。ここまで順調に進んできていてクルマの仕上がりもタイヤもすごく良いと感じてます。今回はタイヤ選びが一番の目的でしたからいいのが見つかって、ロングランでも一発でもいいデータが取れました」

「開幕戦に向けて、とてもいい手応えを感じています。また、今回テストにもかかわらず大勢のファンの皆様から熱い声援を頂きました。ありがとうございました」

「次の富士GTA公式テストは、31歳になって初めてのテスト。そして開幕戦前の最後のテストなのでしっかりとクルマを仕上げて、万全の態勢で開幕戦を迎えたいと思います」