IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第2戦セブリング12時間は3月18日、決勝レースが行われた。3GTレーシングからGTDクラスに参戦する2台のレクサスRC F GT3は、14号車がクラス18位、15号車が同13位で完走を果たした。
路面の凹凸が激しいことで知られるコースを舞台に行われる伝統の耐久レース、セブリング12時間は1952年から開催され、今年は第65回目を数える。
アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイは、元空軍基地の滑走路を利用したロードコースだ
3GTレーシングは、セブリング12時間に向け、第3ドライバーを起用。14号車にはスコット・プルーエットとセージ・カラムのコンビに、3度のセブリング優勝経験を持つイアン・ジェームズが加わった。
また、15号車にはオースティン・シンドリックを迎え、ロバート・アロンとジャック・ホークスワースのトリオで15号車をドライブしている。
17日(金)に行われた公式予選では、15号車がクラス4番手、14号車が同5番手という好位置につけた。迎えた18日の決勝では序盤、トップ10圏内を走行するものの、レース折り返しとなる6時間過ぎに14号車がサスペンショントラブルに見舞われてしまう。
14号車はこのアクシデントに加えて、ペナルティやタイヤのパンクなどの不運が重なり、順位を落とすことに。また、終盤には燃料系トラブルにより、コース上でストップ。長時間の修復作業を余儀なくされる。
一方、僚友の15号車はスタートから順調に周回を重ね、8時間過ぎにはトップと数秒差の3番手にポジションを上げていた。
ところが、9時間を前に行なったブレーキ交換作業で想定外のタイムロスを強いられたほか、ボンネットの締めつけが緩むトラブルにも見舞われ、トップから4周遅れの14番手に後退してしまう。
■ホークスワース「RC Fの速さを証明することができた」
その後、15号車はクラストップと同等以上のラップタイムで周回し、最終的にクラス13位でフィニッシュ。また、修復作業後にコースに戻った14号車も、同18位でチェッカーフラッグを受けている。
これにより、レクサスRC F GT3は、デビュー2戦目でチーム初となる2台揃っての完走を果たすこととなった。
15号車をドライブしたホークスワースは「僕たちのマシンは快調で、ペースの面でも開幕戦デイトナよりも進化していた」と語った。
「始まったばかりのプログラムということもあり、まだこれからという部分もあるが、すでに表彰台を争えるだけの速さを持っていると思う」
「いいマシンを持ちながら結果に繋げることができなかったのは残念だが、RC Fの速さを証明することができたし、僕たちにはまだ多くのレースが残っている」
また、14号車のカラムは「タフな一日だった。複数のトラブルに見舞われたが、これらはレースに付きものだよ」とコメント。
「デイトナでは実質2時間しかレースができなかったが、セブリングはレースの大半を走り、ドライバー全員が多くの経験を積むことができた」
「開幕2戦の耐久レースは新しいチーム、マシンにとっては非常に高いハードルだった。これからの数戦は2時間ほどのスプリントレースに挑むことになる」
「それだけに、これからの数戦で僕たちがどれだけ速くなるのかが楽しみだよ」
WSCC第3戦は4月7~8日、カリフォルニア州ロングビーチの市街地特設コースで、1時間40分のスプリントレースとして行われる。