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ブランド廃止危機を乗り越え"開花"「ハウス_コミューン」が初のショーを開催

2017年03月21日 18:44  Fashionsnap.com

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「ハウス_コミューン」2017-18年秋冬コレクションのショー Image by: FASHIONSNAP
バロックジャパンリミテッドが運営する「ハウス_コミューン(House_Commune)」が初となるショーをアンダーズ東京の52階のルーフトップフロアで行なった。ディレクターは下中美穂子。

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 「ハウス_コミューン」は前日の「グローイングペインズ(GRAWING PAINS)」に続きアマゾンジャパン合同会社が支援する新プロジェクト「AT TOKYO」の対象ブランドの一つ。アマゾン側からの参加の呼びかけによりショーが実現した。ショーではネイビーブルー、ダークグレー、バーガンディ、キャメルなどのシックなカラーパレットに女性らしさの中にもメンズライクな要素が入ったシルエットのコートやジャケット、光沢があり素材の上質さが際立つセットアップ、センタープレスが入ったワイドパンツなどが登場。毎シーズン好評だというニュートラルデニムやテーパードデニムの新作などもそろえた。スタイリングは亘つぐみが手掛け、サーモンピンクやレッドの差し色、ウエストを強調する太めのベルト、持ち手がフープのバッグやシューズなどアクセサリーまで、トータルのスタイリングで「エレガンス」を演出。ベーシックに強みを持つブランドのため、これまで展示会形式で発表してきたが、下中美穂子は初めてのショーについて「リアルからはみ出ることなく、素材の揺れ方や艶感まで伝えることができたのではないか」と手応えを話した。
 バロックジャパンリミテッド代表取締役社長の村井博之は「下中さんは新しいものを発信していくマーケティングセッター」と評価し、「ブランドはフレームジャパンから親会社のバロックに移って2015年に新しい形でスタートした。一回ダメでも諦めずに、続けてきたブランド。会社内でも一度廃止ブランドリストにアップされていたが、下中さんから『お給料はいらないからどうしてもやりたい』という強い要望があった。ここまで言う人はなかなかいない。その熱意に押されて継続してきて、今少しずつ開花してきている」とブランドの歩みを振り返った。
■ House_Commune 2017-18 Autumn Winter