食事のマナーはネット上で何かと議論になりがちだが、はてな匿名ダイアリーに3月18日、「カレーライスを混ぜて食う奴ってなんなの?」という記事が投稿された。
投稿者はルーとライスをすべて混ぜてから食べる人に「はじめにグッチャグッチャに混ぜて練って、それをスプーンでネチョって食ってるの、最高にひどい」と強い不快感を抱いている。
「仕事もそんな進め方すんのかよって評価さがる。駄々下がり。ライスとルーの境界線で一口分ずつすくって召し上がれよ」
また、混ぜないとしてもルーをライス側に寄せて食べるのではなく、ライスをルー側に寄せながら美しく食べてほしいという。
「カレーライスは馬鹿の食い物じゃねーっていうの」
「混ぜるのは下品」vs「全部均等に混ぜて食べ終わりたい」
この投稿に対して、はてなブックマークでは賛否両論が寄せられた。「混ぜて食べない」派の人は、
「小さい頃混ぜてたけど、幼稚園あがるくらいから下品だということに気づいて混ぜなくなったっけ」
と振り返る。他にも、ライスをルー側に寄せて食べると食器洗いが楽という意見も見られた。「混ぜたらちょっと味が薄くなる気がするんだよなぁ」という人もいた。
一方「混ぜて食べる」派からは
「ご飯とルーを均等な味で同時に食べ終わりたいので、最初に混ぜてしまう派。(どっちかが残るのが嫌) あと、猫舌なので。混ぜてるうちに程よく冷めるんだ…許してくれ」
という主張が出ていた。また、タレントのタモリさんは自分で作ったカレーを振る舞うとき「絶対に混ぜて食べてください」と念を押しており、それを知って以降「混ぜる」派に転向した人もいる。「本場のインドは混ぜて食べるのが普通」という人もおり、中々この論争に終止符は打たれない。
大阪では年配者に混ぜて食べる傾向あり?
カレーに関してまことしやかに語られている噂がある。「大阪人はカレーを混ぜて食べる」というものだ。はてな匿名ダイアリーでも、この噂を指摘する人がいた。
実際のところどうなのか。キャリコネニュースが大阪の大学生や20代会社員に話を聞くと「お皿を汚さないように混ぜないで食べる」「スプーンでカレーとルーを一緒にすくって食べる」という意見が多かった。
また、大阪府在住の20代女性は「私は混ぜないです!」と語る。その一方で、「チェーン店のカレー屋さんにいくと混ぜて食べてはるおじさんが多い」とも話す。現に枚方市出身の40代男性は「混ぜて食べる。みんなそうだと思っていた」といい、世代で食べ方に違いが見られた。
大阪のカレー屋に聞いてみると3軒中3軒が「混ぜない人の方が多い」という回答を得た。あるカレーチェーン店は、
「8対2で混ぜない人の方が多い。混ぜるのは大体ご年配の方」
と話す。
そもそも、なぜ「大阪人はカレーを混ぜて食べる」という都市伝説が生まれたのだろう。元々ルーが全がけ状態で出てくるから「混ぜる」という自覚がないのだろうか。それともはてなブックマークのコメントにもあったとおり、最初からすべて混ぜられた状態で出される大阪「自由軒」の名物カレーのせいだろうか。謎は深まったが、単純に今日はカレーを食べようと思った人も多くなったことは確かだと思う。