相手の職業や学歴、年収を見て態度を変える人がいる。今ネットでは、女医だという人物が3月15日に投稿したツイートが話題になっている。
どのようなシーンでのやり取りかは不明だが、さっきまで高圧的な態度をとっていた男性が、女性の職業が医師であることを知ったとたんに「大変! 失礼致しました!」と急に丁寧な態度になった。女性はこの様子を見て、
「性別とか職業関係なしに、失礼じゃない対応をしましょうよ。お互い、人間なんだから」
と投稿。約1000件のリツイートがあり、関心を集めている。
私服で行くとぶっきらぼうなのに、スーツで行くと丁寧な対応になる自転車屋
ネットでは投稿者と同様の経験をした人がエピソードを寄せている。
「私が院卒だとわかった途端、言葉遣いまで変えた上司がいました。なんなんでしょね」
「近所の自転車屋が私服でパンク修理の自転車持っていくとぶっきらぼうな対応なのに、会社帰りにスーツで自転車持って行ったら、いきなり丁寧語対応になって笑った」
ほかにも、民宿で勤務会社名を書いたら手のひらを返したように態度が軟化したなどの書き込みもあり、社会的地位でのマウンティングをされた人は多いようだ。これに対して嫌悪感を抱く人は多く、
「相手の方が立場が高いと分かったとたんに態度を変えるのは最低の部類である」
「コンビニ店員とかファミレスの店員とかに無駄に高圧的な態度取るオッサンって自分こそが周囲から白い目で見られていると何で分からないのかね」
という批判が続々と寄せられている。
「地位のカーストがすべてだと思っているのだろうね」
こうした様子を「水戸黄門」にたとえる人がいた。それまで大したことない人だと決めつけて接していたのに、学歴や職業、年収などが自分よりも上だと知った瞬間に、まるで葵のご紋が描かれた印籠を目の当たりにしてひれ伏す悪者のように小さくなる。まさに水戸黄門のお決まりのシーンだ。
「社会的地位で態度を決める人は、地位のカーストがすべてだと思っているのだろうね」
「自分より下に見てる人に対しては失礼なこととは思ってないんだな」
などの批判的なコメントも続々と書き込まれている。
ただ、人は案外権威に弱いものある。ツイッターで話題になった医師という職業もそうだが、会社での肩書きも同様だろう。下には厳しいのに、上にペコペコする残念な上司もいる。会社の外でも、たとえば本を買うとき、帯に著名人のコメントがあると「いい本かもしれない」と思い、購入した経験はないだろうか。
とはいえ、職業や肩書きだけでその人を値踏みして生きるのは悲しいものだ。相手の立場が上と分かったとたんに態度を変える人は、やはりよろしくないだろう。