アレックス・リンがWEC世界耐久選手権に参戦するGドライブと契約。2017年シーズンのLMP2クラスへフル参戦する。
Gドライブはリンと契約したことを正式に認めた。チームは、スペイン・アラゴンで開催されたダンロップのタイヤテストで、リンのトライアウトを実施しており、その内容も順調だったという。
リンはTDSレーシングのサポートを受け、ロマン・ルシノフ、ピエール・ティリエとともに26号車オレカ07・ギブソンをドライブする。
Gドライブのプログラムを取りまとめるルシノフは「3人目のドライバーについては、ビッグネームたちとも交渉してきたが、アレックスをトライアウトに呼んだ。彼はとてもうまくやっていたよ」と語る。
「アレックスはシングルシーターや昨年の(シーズン終盤3戦でドライブした)マノーで実績を残していた」
「しかし、もっとも重要なのは、彼がチームワークの大切さを理解していることだ」
また、ルシノフはリンが通常の2倍ポイントを獲得できる第3戦ル・マン24時間への参戦経験がないことも不安視していないと説明した。
「ジョン・マーティンもル・マンに参戦した経験がなかったが、2012年に我々のマシン(ADRデルタ)でクラスポールポジションを獲得した」
「今年アレックスがル・マンを戦うことに問題があるとは思わないよ」
リンはWEC以外にニュルブルクリンク24時間レースやIMSAウェザーテックスポーツカーチャンピオンシップの数戦に参戦するほか、フォーミュラEではDSヴァージンのリザーブドライバーを務める。
そのため、フォーミュラEの第9~10戦ニューヨークePrixと日程がバッティングしているWEC第4戦ニュルブルクリンクは欠場。同じくWECに参戦するホセ・マリア・ロペスの代役としてフォーミュラEに出場する見込みだ。