スーパーGTの公式テストは3月19日、岡山国際サーキットで2日目午後のセッション4が行われ、GT500クラスはZENT CERUMO LC500がトップタイムをマークしたが、終盤クラッシュを喫している。また、GT300クラスではB-MAX NDDP GT-Rが最速となった。
午前のセッションの後、オープンピット等のファン向けイベントが行われ、午後1時30分からスタートした午後の走行。この日はまず、こちらも毎年恒例となっているスタートの練習が行われ、ほぼ全車がグリッドに整列。2016年チャンピオンのDENSO KOBELCO SARD LC500とVivaC 86 MCが“ポールポジション役”として最後にポールにマシンを止めたり、岡山県警の白バイによるパレードランが行われるなど、本番さながらのシミュレーションが行われた。
GT500車両を先頭にしたスタートから、そのまま流れでセッションが展開されていくが、1コーナーで30号車TOYOTA PRIUS apr GTの左リヤタイヤが外れ、グラベルにストップ。一度目の赤旗が提示される。
また、その後埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCもウイリアムズコーナーでストップ。さらに、残り30分を過ぎたあたりでZENT CERUMO LC500が1コーナーでクラッシュしグラベルにストップ。また、終了間際にふたたび埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCが1コーナーでストップするなど、セッション4では赤旗が4回出ている。
その他にもスピンやコースアウト等が頻発した午後のセッションだが、各チームロングランやアタックシミュレーションなど、2日間に渡るセッションの締めくくりとしてメニューをこなしていったが、GT500クラスではこの走行でもレクサスLC500勢が好調ぶりを示した。
最終的にクラッシュを喫したZENT CERUMO LC500だが、23周目にマークした1分18秒423がこのセッションの最速となり、DENSO KOBELCO SARD LC500が2番手、WedsSport ADVAN LC500が3番手と、このセッションでもトップ6をレクサス勢が独占した。なお、このセッションの最後にはWedsSport ADVAN LC500を小林可夢偉がドライブしている。
ニッサンGT-R勢はフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの7番手が最上位。ホンダNSX勢の最上位はKEIHIN NSX-GTの8番手となった。もともと岡山を得意としていたレクサス勢だが、ホンダ/ニッサンとの戦力差が富士公式テストでどう変わるのか注目が集まるところだろう。
GT300クラスでは、終盤までVivaC 86 MCが最速だったものの、終盤多くのマシンがアタックを展開するなかで、1日目同様高星明誠がドライブしたB-MAX NDDP GT-Rがタイムアップ。トップタイムで走行を締めくくった。2番手にはVivaC 86 MCがつけている。
3番手には、こちらも終盤谷口信輝のドライブでタイムアップしたグッドスマイル 初音ミク AMGがつけ、ジョノ・レスターがアタックしたGULF NAC PORSCHE 911が4番手。GAINER TANAX AMG GT3、D'station PorscheとGT3勢が上位に続いている。