サプライズほど、人によって賛否が分かれるものはない。誕生日やクリスマス、記念日などに仕掛けられる「ソレ」は、一歩間違うとえらい目に合うことも。
妻に喜んでもらうつもりで仕掛けたサプライズで失敗したというある男性が、先日の発言小町に投稿した。トピックタイトルは「妻へのサプライズのつもりが…悲しませてしまいました」。事の発端は、結婚式を挙げていないことを気にしていた投稿者が、結婚記念日にフォトウェディングのサプライズをしようと思い付いたことだ。(文:みゆくらけん)
「私なら逆切れします」「なんの罰ゲームか」
妻を喜ばせたいと思っていた投稿者。妻と子どもの衣装合わせは当日に、ということで話はまとまり、その日が来るのを心待ちにしていた。しかし当日の妻の様子はおかしく、まったく喜んでくれなかったのだという。
撮影は最後まで妙な空気のままで行われ、喜んでくれるとばかり思っていた投稿者は意味がわからず戸惑った。後で聞くと、奥さんは見た目のコンディションを事前に整えておきたかったようだ。
「僕が好きで勝手にやったサプライズですが、喜んでもらえなかったのはやっぱりショックです。今回の僕の行動は妻にとって、してはいけないものだったのでしょうか」
この投稿へは女性からの非難の声が殺到した。「やっちゃったね」「それはあかんやつや」という声を筆頭に、
「女からしたら(このサプライズは)嫌がらせレベル」「喜ぶどころか怒り心頭ですわ」
「私なら逆切れします」「なんの罰ゲームか」
などという声がわんさか。中でも尋常じゃないほど多く寄せられたのは、「奥さんの気持ちが痛いほどわかる」「女ゴコロをわかっていない!」というもの。
女性からすれば、一生の記念に残るフォトウェディング。事前準備は絶対に必要で、エステや美容院で女を磨くなどして少しでも美しく撮られたいものだ。投稿者の奥さんには同情の声が殺到し、
「着ているドレスも背景もカメラマンも完璧なのに、着ている本人が『準備中』」
「努力したあげくの姿ならともかく、不意を突かれてイマイチな自分の姿が晴れ姿として残るなんて黒歴史のようなもの」
と、その悲惨さを説明する人も。投稿者の男性、もう少し想像力を使えば良かったのに。。。
結局のところ「喜んでるのは仕掛けた本人だけ」
投稿を読んで火が付いたのだろう。「だからサプライズって嫌い!」という怒りの声も出るわ出るわで、過去の「こんな嫌なサプライズされました」エピソードを紹介する人も。
結婚記念日のサプライズで夫から突然「ホテルのディナー予約した。30分後に出るぞ!」といわれた人は、「それならそうと言ってくれれば夕食の支度しなかったのに!」とただただ焦るばかりだった当時の気持ちを振り返る。
他にも「独身時代に当日発表で海外旅行に連れて行かれたり、二人のディナーだと言われてたのにサプライズパーティーだったりを経験しましたが、ホント迷惑でしかなかった」という声も。
男性からすれば彼女や妻を感激させたい一心なのかもしれないが、現実が見えていないことが多いようで、昨今のサプライズ流行りに迷惑しているという女性の声も目立つ。
「よくお聞き!サプライズをすると女性は喜ぶと言うのは都市伝説ですから!!!」
こう力説する女性にイイネ!をしまくるように、「喜んでるのは仕掛けた本人だけ」という声が多数寄せられた。筆者的にも、これらの意見にイイネを一票。突然フラッシュモブなんかされたらたまらない(悪い意味で)。恋人だったら別れるレベルだ。
ただ今回の件、「喜ばせてあげたい」という投稿者の気持ちは奥さんに伝わっていると思う。夫婦がおじいちゃんおばあちゃんになった時にはけっこう良い思い出として、笑い話になっていると信じたい。