ウイリアムズのランス・ストロールは、オーストラリアでのF1デビューを前に、これまでに受けた批判はどれも気にしていないと主張した。
18歳のルーキーであるストロールは、バルセロナでの第2回合同テストではスムーズな走行を見せたものの、第1回合同テストでは2回のスピンとクラッシュを喫している。この事故によるマシンの損傷でチームは走行時間を1日分失うことになり、危ういスタートを切っていた。カナダの億万長者ローレンス・ストロールの息子である彼を“ペイドライバー”と見る向きもあるが、そのような批判には惑わされていないと言う。
「批判は気にしない。僕には関係がないことだ。僕たちは皆プロフェッショナルだ。こうした事故はモータースポーツではよく起こることだし、すぐに取り戻せばいいだけだ」
「誰にとっても簡単なことだ。(最初の週は)腹立たしい週だったけど、(2回目のテストに)目を向けて良い仕事をした。ロングラン、ショートラン、全種類のタイヤと、すべての走行プログラムをこなすことができたから、充実した週になったよ」
「コースアウトしなければ1分19秒5台が出るところだった。その周回ではウルトラソフトタイヤで走っていて0.8秒速かったんだ。かなり良い内容だったと思うけど、ラップタイムに注目するような時期ではない」
ストロールにとって初めてのレースは、ストリートコースであるメルボルンのアルバート・パークで24日から開催される。彼はデビュー戦を迎えるにあたって、具体的な目標は設定していないと明言した。
「落ち着いて臨まなければならないし、目標を設定する必要があるとは思わない。僕にとってはまったく新しいコースで、普通とは違うものになる。いつものレースウイークのようにはならないだろう」
「公道コースだから現地で学ぶべきことがたくさんある。少しずつ、走行を重ねながら理解していくよ」
シーズン開始を前に、ウイリアムズは目標について柔軟になる必要があるとストロールは考えている。しかしメルセデス、レッドブル、フェラーリには手が届かない可能性があると認めた。
「トップ3チームに追いつくのはとても難しいだろう。でも、もしできたとしたらバトルになる。僕らは目標の数字を設定してはならない。レースをしてみないことには、結果はわからないんだ」