3月18日に岡山国際サーキットでスタートしたスーパーGTの公式テスト。各陣営のパワーバランスも気になるところだが、各チームの好タイムの裏には、今オフに再舗装されたサーキットの路面も影響しているのは間違いないだろう。
2016年オフから岡山国際サーキットはコースが全面的に再舗装され、見た目にも分かるほど滑らかな路面に生まれ変わっている。また、縁石も多くの箇所で新たなものに改められており、今までよりも多めに乗ることができる部分もある。
そんな岡山だが、これまでメーカーテスト等でスーパーGTマシンが走っているが、本格的に全チームが走るのは今回の公式テストが初。何人かのドライバーに路面の印象について聞いた。
全体的に聞こえてくるのは、「スムーズになってグリップが上がっている」ということ。これまではた目にマシンが跳ねていたようなコーナーでもきちんと姿勢が落ち着いていたりと、見た目の変化もある。グリップ向上によりセッティング変更の必要があるというドライバーもいたが、これは今後詰めていくことが可能だろう。
また、多くのドライバーが指摘した気になる部分もある。それは、ターン2にあたるウイリアムズコーナー、そして高速の右~右となるマイクナイトコーナーと最終コーナーの間の2箇所、大きめのバンプがあることだ。
「何かのトラップかと思うくらい」というドライバーも多く、見ていても分かるほどマシンが跳ねる。特に高速左コーナーのウイリアムズはコーナーの中間にあり、パッと見GT500などはアウトに跳ね飛んでしまいそうだ。見ている側からは迫力があるが、アクセルオフ等でのコントロールが必要になっているという。
ただ興味深いのは、マシンによって「思いきり跳ねる」というドライバーと「気にならない」と意見が分かれること。特にGT500やJAF-GTなど、ダウンフォースを発生させるために足回りを硬めにしているマシンの方が影響が大きく、逆にGT3カーは足回りも柔らかめで、影響が少ないようだ。
コースレイアウトは不変だが、今後再舗装されたコースでは新たな展開があるかもしれない。特に2箇所のバンプは「予選は注意が必要」だとか。アタック時はかなり気になるポイントになるだろう。