2月半ば、発言小町で「アンチスマホ宣言」という投稿が寄せられた。通勤時間中にスマホでゲームをするサラリーマン、家計が辛いと言いながらもスマホを手放さない同僚、歩きスマホの歩行者などを見るにつけ、スマホはいらないのでは?と疑問を持ったのだという。
「スマホの普及を革命みたいに賞賛する人もいるけれど、あれで本当にわれわれの生活は豊かになったのだろうか?あれば便利かもしれないが無くても別に困らないサービスが次々と出てきて、貴重な金と時間を巻き上げられる仕組みになっているような気がする。暇つぶしのオモチャではないか」
「私はここにアンチスマホを宣言する。数多くの同志が集うと信じる」
ひとりでやれば?と冷たい視線を浴びる羽目に
トピ主は、通勤時間中に勉強もせず、「いい年した大人がゲームとか、何が面白いんだ?」と挑発。しかし、高らかな宣言も虚しく、
「ご自身が必要ないのなら持たないというのは、一人でされれば良いと思います」
と一蹴。さらに、
「道具は『どう使うか』が全てです。歩きスマホなどは当然ダメですが、そういった見当違いの非難を一緒くたにして『スマホが悪い』と結論付けちゃうあたり、視野がせまいというか、仕事できないんだろうな~と思っちゃいますけど」
と、辛辣な意見も目立つ。歩きスマホというマナーの問題には同意できても、様々な用途があるスマホ自体を全否定することには、多くが疑問を抱いたようだ。
スマホを学習ツールとして利用するのはもはや常識
トピ主は
「通勤電車の一時間を、仕事の書類に目を通したり語学学習に活用する感心なサラリーマン(私)がいるかと思えば、ひたすらスマホゲームにうつつを抜かすオッサンがいる。十年後の差は大きいぞ」
と、優越感に浸った発言もしている。賛同者が少なかったのは、こうした点が多くの人の癪に障ったこともあるだろう。
インターネット講座を提供するKIYOラーニングが2015年に発表した調査によれば、資格取得を目指す社会人の9割が通勤時間中にスマホやタブレットで勉強をしているという。次々に学習アプリが生まれる現在のスマホ事情を鑑みれば、スマホを自己研鑽の道具として使う人は、2015年の調査時よりさらに増えていると考えてよいだろう。
トピ主にはこうした意見も寄せられていた。
「黙っていれば、貴重な時間を有効に使う主さんが勝者になる。わざわざ宣言すると、賢いライバルが増えるよ」
せっかくアンチスマホ宣言までしたのだ。スマホ利用者よりも通勤時間を有効活用し、視野を広げるなどの自分磨きに勤しんでもらいたい。