「なんだそれ、ダサいな!」と笑われることがよくある。僕はファッションセンスが皆無なので、そういうのに目ざとい人からすると、ありえないコーデで出歩いているようだ。こればっかりはどうしようもない。
しかし、ダサいと言われても、こっちはどうすることもできない。せっかく買った服を、ダサいという理由だけで捨てるのもバカらしいので、気にせず使い続けている。
衣服だけではなく、恐らくそのほかの私物も、ダサいと思われてしまうようなものも、当然持っているんだろう。でもまあ、気にしてもしょうがないことだ。(文:松本ミゾレ)
「自分で色々コラージュしてる、学生時代のプリクラ帳」
2月の初旬、ガールズちゃんねるで「ダサいと承知で手放さないもの」というトピックが話題になっていた。タイトルの通り、自分でも「あ、これはダサいんだろうな」と気付いているものの、愛着があったり、利便性が気に入っているために所有し続けているものについての書き込みがなされている。
これ、結構面白いコメントが多かったので、こちらでいくつか紹介させていただきたい。
「さいたまの住居。住むにはサイコー」
「自分で色々コラージュしてる、学生時代のプリクラ帳」
「高校のネーム入りジャージ。もう20年も着てる」
「夏はクロックスのビーサン。冬はムートンブーツ。便利でやめられない」
「ベッドに大きいリラックマのぬいぐるみがいます。ダサいし、私の中でブームも去ったけど捨てられないよ」
ざっと目に付いただけでも、こんなにも多くの、自覚はあるけど手放せないダサいアイテムが存在した。
高校のジャージも、そういえば成人して数年間は僕もよく着用していた。部屋着としてはなんとなく着心地が良かったし、寝巻き代わりに使っている時期もあった。流石にある時期、生地が限界に達したために捨ててしまったけど、もしも状態が良かったら、下手をすると今でも愛用していたかも知れない。
「スーパーファミコン。今日も遊んだ(笑)」
また、トピックには、単純な物品だけではなく、抽象的だったり、ちょっと笑ってしまうようなものも挙げられていた。そちらもこの際紹介してみよう。
「スーパーファミコン。今日も遊んだ(笑)」
「彼氏」「希望」
彼氏や希望がダサいという、ちょっとスベり気味の回答がある。彼氏はまあ、見た目がダサいけど愛しているから別れないということなんだろうけど、ちょっとこういう傾向の回答ってクサいなぁ。
一方、スーファミという声もあるけど、何なら今でもちょいちょい触りたくなるので、個人的にも凄くよく分かる。デザインは流石に今となってはアレかもしれないけど、でもなんとなく可愛いし。
なんにせよ、誰しも1つか2つぐらいは、「確実にこれはダサいな」と思っていても、愛着があったり、大事な思い出が込められているため、捨てるに捨てられないものがあるはず。
そして案外、そういう物品こそが、洗練されていたりだとか、優れているものよりも、長いこと……それこそ老後まで手元に残っているものなのかも知れない。