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トラブルに苦しんだホンダF1「対策は効果を発揮」。開幕に向けドライバビリティ、パワーの向上に取り組む

2017年03月18日 07:41  AUTOSPORT web

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2017年第1回F1合同テスト3日目 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏が、プレシーズンテスト中にいくつか信頼性の問題が発生したものの、導入した対策は効果を見せており、開幕に向けてパフォーマンス向上のためのプランも推し進めていると語った。

 2月末から3月初めにかけてバルセロナで行われたF1テスト期間に、マクラーレン・ホンダは繰り返しトラブルに見舞われ、貴重な走行時間を大幅に失った。提携3年目のシーズンを前に、新しいホンダのパワーユニットの信頼性とパフォーマンスにマクラーレンは不満を抱き、今後大きな改善が見られない場合を考えてメルセデスへのスイッチを検討、すでに打診を行ったと報じられている。

 この報道を受け、長谷川総責任者は、「私たちは今も、このスポーツでの我々の将来、そしてマクラーレンとの関係に100パーセント、コミットしています」と述べ、ホンダはマクラーレンとの長期的F1プロジェクトを断念するようなことは全く考えていないと断言した。

 さらに、開幕戦オーストラリアGPに向けて、信頼性とパフォーマンスの向上に取り組んでいると、長谷川総責任者は語った。

「バルセロナで問題が発生したことで、走行時間が制限され、シーズン前の準備においてプレッシャーがかかっているのは確かです。それでも有用なデータを多数収集することはできました。それはマクラーレンも同じです」と長谷川総責任者。

「さらに、外部からは私たちが多数の異なる問題に取り組んでいるように見えても、実際はそうではありません」

「バルセロナテストの段階で、すでにいくつか対策を導入し、2回目のテスト中にその効果を証明しました」

「パフォーマンスに関しては、ドライバビリティを向上させるため、(開幕戦)メルボルンの前にマッピングによって改善を果たす余地があります」

「同時に、PUからさらなるパワーを引き出すための開発作業を継続していきます」