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ジャガーが半世紀ぶりにレースカーを内製。FタイプベースのGT4製作との報道

2017年03月18日 06:21  AUTOSPORT web

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ジャガーがFタイプベースのGT4マシンを製作していると報じられた
イギリスの自動車メーカーであるジャガーがGT4規定のマシンを内製していると報じられた。同社がGTマシンを製作するのは半世紀以上ぶりのことになる。

 このプロジェクトは同社のスペシャルビークルオペレーションズ部門(SVO)が主導。ジャガーFタイプをベースに作業が進められているという。ジャガーは1950年代にル・マン24時間耐久レースを制したCタイプやDタイプ、1960年代にEタイプをベースとしたレーシングカーを内製。しかしそれ以降、グループC活動はTWRが担っていたため、自社でレーシングカー製作は手掛けていない。

 なお、GT4マシンの製作はプライベートプログラムとして稼働しているとして、ジャガーはコメントを拒否している。あるスポークスマンは「SVOには多くのリクエストが届いている。しかし、詳細はジャガーと顧客との極秘事項だ」とだけ述べた。

 英AUTOSPORTによれば、ジャガーは同プログラムのために1999年のル・マン優勝マシンであるBMW V12 LMRをデザインしたグラハム・ハンフリーズを雇用したという。ハンフリーズはこれまで、アストンマーチンに所属。エイドリアン・ニューエイとアストンマーチンの共同プロジェクト『アストンマーチン・バルキリー』の製作にも携わっていた。

 また、2013年にはベントレー・コンチネンタルGT3の製作にも関わっている。

 そして、このプログラムに資金を供給しているのは、世界中で人気を博しているファッションブランド『Superdry極度乾燥(しなさい)』の創設者、ジェームズ・ホルダーだと考えられている。

 ホルダーは昨年、ブリティッシュGT4選手権の数戦にアストンマーチン・バンテージGT4で参戦した経験を持っているが、このプロジェクトに関するコメントは拒否している。

 なお、ホルダーはジャガーに3台のマシン製作を依頼しているとみられており、シーズン後半にもブリティッシュGT4選手権へ投入する見込み。ただし、現時点でこのFタイプGT4がV6ベースなのか、V8ベースなのかは不明のままだ。