ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏が、マクラーレンがメルセデス製パワーユニットへのスイッチを検討し始めているとの報道を受け、ホンダはマクラーレンと共にF1で成功を収めるという目標に向けて「100パーセント」の努力を注いで取り組んでおり、プロジェクトを短期であきらめるつもりはないと発言した。
マクラーレン・ホンダはプレシーズンテストで相次ぐトラブルに苦しみ、十分に走行を重ねることができないまま、8日間の日程を終えた。マクラーレンは新しいパワーユニットの信頼性とパワーに不満を持っており、提携3年目の今年、ホンダが改善しない場合を考えて、メルセデスからパワーユニットの供給を受ける可能性について同社に打診したとの報道が今週なされた。
この報道に関し、マクラーレンのスポークスパーソンはSky Sportsに対し「冬季テストは困難で残念なものになりました。ホンダとともに、不十分だった点、うまくいかなかった点への対処にあたっています。ホンダとともに選択肢を検討しているところです。メディアの推測についてコメントするつもりはありません」と語っている。
こういった報道がなされるなか、長谷川総責任者は英AUTOSPORTに対し、マクラーレンとの提携およびF1活動に関する長期的な将来について見直すつもりはないと断言した。
「もちろん、今の自分たちの状況は、F1に復帰する際に望んでいたようなものではありません」と長谷川総責任者。
「しかし私たちは今も、このスポーツでの我々の将来、そしてマクラーレンとの関係に100パーセント、コミットしています」
「マクラーレン同様に、このパートナーシップを信じています。前進するために、私たちはひとつのチームとして取り組み、手を取り合って現状を乗り越えていくことが重要です」
「最優先すべきなのは、困難に直面しているなかでも、誠実でオープンなコミュニケーションを維持すること、ホンダとマクラーレンのあらゆる関係を強化し続けることです」
「我々はこれを短期的プロジェクトとは考えていません」