WTCC世界ツーリングカー選手権は3月14~15日、イタリア・モンツァで2日間の合同テストが行われ、ミュニッヒ・モータースポーツのロブ・ハフ(シトロエンCエリーゼWTCC)がトップタイムを記録した。
2016年シーズンはホンダ陣営からWTCCに参戦したハフは、わずか1シーズンでチームを離脱。プライベーターとしてCエリーゼWTCCを走らせるミュニッヒへ加入した。
そのハフは、現地14日午前のセッションから快走。ライバル勢が1分53秒台に留まるなか、ひとり1分52秒888を記録してみせる。
ハフはその後も好調を維持し、2日間に行われた4セッションすべてでトップを奪った。
「ただのテストセッションだから、結果に大きな意味はない。それでも自信を深めることができたし、チームもクルマへの理解度を深めていることは間違いない」とハフ。
「マシンの感触には満足しているし、チームは素晴らしい働きをしてくれた」
「今回はテストするべき課題が山積みでタイムを追い求めてはいなかった。ただ、しっかりマイレージを稼ぎ、テストプログラムを消化できたことには満足しているよ」
ハフに続くペースをみせたのはセバスチャン・ローブ・レーシングのメディ・ベナーニ(シトロエンCエリーゼWTCC)とトム・チルトン(シトロエンCエリーゼWTCC)のふたり。
その次に続くタイムを記録したのはシボレー・クルーズを駆るトム・コロネルだった。
このモンツァで2017年仕様のホンダ・シビックWTCCをお披露目したホンダ勢は新たに導入したコンポーネントのテストに重点を置いて走行。そのためセッションの大半でタイムチャートの下位につけたが、最終日午後のセッションではティアゴ・モンテイロが4番手につけた。
なお、道上龍(ホンダ・シビックWTCC)は2日目午後に7番手タイムを記録している。
2017年シーズンのWTCC開幕戦は4月7~9日、モロッコで行われる。