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実写映画『いぬやしき』に木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみら出演

2017年03月17日 12:12  CINRA.NET

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左:犬屋敷壱郎役の木梨憲武と原作ビジュアル、右:獅子神皓役の佐藤健と原作ビジュアル ©2018「いぬやしき」製作委員会
奥浩哉原作の実写映画『いぬやしき』のメインキャストが発表された。

2014年から『イブニング』で連載されている『いぬやしき』は、奥が『GANTZ』完結後にスタートさせた作品。がんの宣告を受けたサラリーマン・犬屋敷壱郎と、高校生・獅子神皓を主人公に、ある日突然に強大な力を手に入れた人間の姿を描く。昨年末にアニメ化と実写映画化が発表され、アニメ版は10月からフジテレビの深夜枠「ノイタミナ」で放送されることが決定している。

今回発表された実写映画版のキャストは、冴えない初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎役の木梨憲武、自分に敵対する全ての人間を殲滅するために動き出す獅子神皓役の佐藤健をはじめ、獅子神を止めようとする幼馴染・安堂直行役の本郷奏多、獅子神に好意を抱く女子高生・渡辺しおん役の二階堂ふみ、犬屋敷の娘・麻理役の三吉彩花、犬屋敷の息子・剛史役の福崎那由他、犬屋敷の妻・万理江役の濱田マリ、獅子神の母・優子役の斉藤由貴。さらに獅子神の起こした事件を追う映画オリジナルキャラクター・萩原刑事役を伊勢谷友介が演じる。

メガホンを取るのは奥浩哉原作の映画『GANTZ』でも監督を務めた佐藤信介。撮影にあたって、緻密なCGを使用するため、海外で全キャストの全身スキャニングを実施したという。撮影は3月1日から都内で行なわれており、4月末には終了する予定だ。

約16年ぶりに映画で主演を務める木梨は、「今回、撮影の前に海外で全身をスキャニングしたり、CGのシーンでは頭、腕、身体全部に番号のシールを貼った状態で演じたりと、初めての体験ばかりでした。つまり私はCG男優になればいいんだと、そのとき理解し、新しい世界に踏み込んだ気持ちがしました」とコメント。さらに「役者・中井貴一さんに『いぬやしき』をやると伝えたところ、『木梨くん、犬の映画やるの?』と言われました。その悔しさをバネに気合を入れて頑張っています。ワンワン」というエピソードも明かしている。

初めて悪役に挑むという佐藤は「お受けしたからには、これまでの役者人生で培ってきたすべてを注ぐ意気込みです。木梨さんはこの世界の大先輩ではありますが、敵役として全力でぶつかっていけたらと思います」と意気込みを語っている。

■木梨憲武のコメント
久しぶりに映画をやらせていただきます。
初めに映画のオファーをいただいた時、『いぬやしき』というタイトルを聞いて、どんな作品なのか全然分からなかったですが、「パパ、『いぬやしき』やるの?やったほうがいいよ!」という原作ファンの僕の子どもたちからの後押しもあり、「やります!」と意気込んでやらせていただくことになりました。
僕の役柄は犬屋敷家のお父さんであり、実年齢より老けているおじいちゃんのような外見のサラリーマンです。そんな男が家族や日本を救うために超人的な能力を使って戦う、という面白くてやりがいのある役なので、演じさせていただくことはすごく光栄です。
今回、撮影の前に海外で全身をスキャニングしたり、CGのシーンでは頭、腕、身体全部に番号のシールを貼った状態で演じたりと、初めての体験ばかりでした。
つまり私はCG男優になればいいんだと、そのとき理解し、新しい世界に踏み込んだ気持ちがしました。
佐藤健君とクランクイン前に話して、「なんてしっかりした役者なんだ!」と思いました。まさに俳優という感じで、やはり若手のエースですね!彼との戦いのシーンも楽しみです。
役者・中井貴一さんに『いぬやしき』をやると伝えたところ、「木梨くん、犬の映画やるの?」と言われました。その悔しさをバネに気合を入れて頑張っています。ワンワン。

■佐藤健のコメント
・撮影について
初めての悪役です。実年齢とはかけ離れた役ですし、僕が演じてもいいのかという葛藤もありました。しかし、ここまでスケールが大きく、心惹かれるキャラクターを前に、俳優としてこの役を演じたいという気持ちを抑えることができませんでした。お受けしたからには、これまでの役者人生で培ってきたすべてを注ぐ意気込みです。木梨さんはこの世界の大先輩ではありますが、敵役として全力でぶつかっていけたらと思います。

・原作について
スケールの大きさに驚かされる作品です。獅子神が自分にとっての悪を圧倒的な力で殲滅していくシーンには、爽快感すら覚えました。同じ能力を得たはずの二人が真逆の道を選択し、そしてぶつかる。今後の展開が非常に楽しみです。

■佐藤信介監督のコメント
漫画「いぬやしき」はストーリーの速度が映画を観ている時の感覚と似ていると感じました。映画向きの漫画だと思いましたし、「映像にしたいな」という気持ちになりながら読んでいました。『GANTZ』の経験を活かし、よりパワーアップした作品を作りたいと思います。
木梨憲武さんも佐藤健さんも、映画化するうえでベストオブベストのキャスティングになっていると思いますし、いま撮りながらその確信をより強めています。木梨さんは味がある役者で、こちらが望んでいる物以上のものを出してくれますし、佐藤さんも初のピカレスク的な役柄ということで今までに見たことのない表情を見せてくれ、二人ともこの映画にすごく当てはまっています。
日常の細やかさを描きながら、決して日常では見ることのできない空前絶後のバトルと世界観が繰り広げられる、そんな今までに無い映画になると思います。

■奥浩哉のコメント
実写化には素直にワクワクしてます!
木梨憲武さんと佐藤健さんの犬屋敷さんと獅子神は漫画では出せない味が加味され、また原作とは違った魅力の作品になることを期待してしまいます!
脚本も原作の良さは勿論邦画のスケールを超えている画面が想像され、とても完成が待ち遠しいです!