MotoGP：KTMのエスパルガロ、開幕戦で新スペックエンジンは使えないと語る

KTMのポル・エスパルガロは、開幕戦のカタールではKTMの最新スペックのエンジンは使わないだろうと語った。

　KTMは先日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたオフィシャルテストでRC16の荒々しい性質を抑えるために新スペックエンジンを持ち込んだ。しかし、想定したパフォーマンスは出ず、エスパルガロは22番手でテストを終えた。

　エスパルガロは、開幕戦のカタールGPでは新スペックのエンジンは使わないだろうと語るとともに、改良版のエンジンは第4戦スペインGPまでは使用できないだろうとも述べている。

「（カタールで使用した）エンジンからは別のエンジンを開発するために役立つ多くの情報を得ることができた。だけど、レースで使用することはない」

「僕たちは、新スペックエンジンにとても大きな期待を持っていた。ある面ではとてもうまくいったけど、それ以外では欠けているところがあった」

「ポジティブな見方をすれば、新スペックエンジンは、僕たちに進むべき方向と新しいものを作り上げるためのフィードバックをくれたんだ」

「でも（エンジンの改良には）時間がかかるだろうし、シーズン序盤の3戦では使えないだろうね」

　またエスパルガロは、ライバル勢が何年も取り組み、経験した共通ECUとエンジンの合わせこみに苦戦していることも認めた。

「僕たちの問題はスロットルを開けた後で（エンジンに）どのようにパワーが伝わるかはっきりと見えていないことなんだ」とエスパルガロ。

「パワーデリバリーを把握する方法はたくさんある。だけど、（テストで得た）パワーカーブ（グラフ）にはいくつもの違うラインがあるんだ。僕は時々少し混乱する。チームのエンジニア陣もそうだ」

「僕たちには時間が必要なんだ。毎日毎日できないからね」

「（どのくらいかかるかは）分からないけど他のマニュファクチャラーは2、3年前に同じような問題を抱えていた。だけど、今は素晴らしい結果を手にしているよね」