北米インディカーや、IMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップなどに参戦するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)が、今季のGRCレッドブル・グローバル・ラリークロス選手権への参戦を表明。フォード・フィエスタSTスーパーカーを投入する。
オハイオ州に本拠を置くRLLRは、長年インディカーでトップチームとして君臨。IMSAのGTLMクラスでは、BMWのワークスチームとしての活動も担っている。
北米大手ニュース通信社のCBSでレイトショーの司会者を務めるデビッド・レターマンと、インダストリアル機器を扱うMi-Jack社のオーナー、マイク・ラニガンが、ボビー・レイホールとともに設立したRLLRは、この決断により、チップガナッシやアンドレッティ・オートポートなどと並び北米で人気のラリークロス・シリーズへ活動を広げることとなった。
自らもCARTやインディで活躍したドライバーであるチーム代表のレイホールは、「何年か前からラリークロスの状況を注視してきた。正しい機会に戦いを始めることができるようにね」と、その参戦背景を明かした。
「GRCに加入できて本当にうれしい。確かに、我々にとっては新たな挑戦になるだろうが、学ぶためのリソースは整っている」
「ファンの統計を見ると、他のカテゴリーより明らかに年齢層が若いんだ。自分も観客としていくつかのレースを見たが、非常に興味をそそるフォーマットだね」
「チームとして何ができるかに加えて、さまざまなファン層にアピールできるのはとても有意義だ」
ドライバーを務めるのは、カリフォルニア州出身のオースティン・デインで、NASCARのプロ・シリーズを経て2013年にGRCライトに参戦。15年にはブライアン・ハータ・ラリースポートに移籍し、昨シーズンは自らのチームを立ち上げてシリーズを戦ってきた。
「RLLRは北米でもっとも有名で実力あるレースショップのひとつだ。モータースポーツで多くの経験を積んでおり、そんな彼らとともにGRCを戦うことができるのは光栄だよ」とデイン。
「昨年は自分のチームを立ち上げた関係で、開幕当初は本当に苦労した。でも、今は昨年と同じエンジンエンジニア、チーフメカニック、レースエンジニアとともに仕事を始めている」
「必要なパーツもすべて内製できるし、これは僕らのプログラムを大きく助けてくれるはずさ」
「僕自身もドライブに集中できるし、何より経験豊富なボビーと一緒に働けるのを楽しみにしているよ」
今季のGRCは4月28~29日に、テネシー州のメンフィス・インターナショナル・レースウェイを舞台に幕を開ける。